アーケードの土曜市! 秋の収穫祭


 小樽都通り商店街アーケード内で、毎週土曜日に開催される無農薬野菜土曜市の秋の収穫祭が、9月12日(土)11:00から開かれた。安心安全な無農薬の野菜や果物、平飼い卵を提供して、今年で30回目を迎えた。主催は都通り無農薬野菜即売会実行委員(滝下純一郎代表)。
doyouichi1.jpg 土曜市を運営するしりべしなんでも百姓クラブは、現在、積丹町・仁木町・赤井川村・余市町・小樽市などの45件が加盟し、そのうち農家は2/3を占め、土曜市に参加している農家は15、6件となる。
 5月上旬から11月第2土曜日までの毎週土曜日11:00から売り切れまで開催し、ほとんど13:00頃には完売となる。どの農家も丹精込めて育てた新鮮で無農薬が売りの商品が、市民らの人気を集めている。
 都通りの桂園からあまとうにかけて、野菜や玉子、果実や花などが並べられ、生産者自ら店頭に立つ対面販売が安心感を呼ぶ。
doyouichi2.jpg 余市町の松田農園は、山菜取りの名人で、朝採りの落葉キノコを販売し、人気を集めた。春には早々とタケノコを提供し、旬の山菜が買えるとあって大変喜ばれている。
 味噌と漬物の宮川園(仁木町)は、大根ときゅうりの焼酎漬けを販売。その他、新じゃがいもやトマト、白菜、スイートコーン、プルーンやぶどうなど、どれも無農薬で値段も格安とあって、売り切れ続出。大勢の買い物客で賑わった。
 収穫祭のメインイベント”もちつき”が、12:00から3kgずつ2回に分けて行われた。
 余市町・山川農園の無農薬もち米を使用し、会場で、臼と杵を使ってもちつきが始まった。もちの香りが漂う中、のんのん・ふぁーむ(積丹町)の新豆の小豆を使用したあんこを用意。ぶどうの葉を皿に、あんこときなこをかけたつきたてのもちが2個100円で販売され、限定100食があっという間に売り切れた。
doyouichi3.jpg 常連の市内50代の女性は、「日常に使う野菜を、いつも買いに来ている。今日は、春菊・白菜・インゲンなどを買った。美味しくてやみつきになる。生産者の顔を見て買えることや無農薬なので安心して食べられる。食べたことのないものは、調理法を聞き参考にチャレンジできる。珍しい野菜もあり、ニラの花はとても美味しかった。丹精込めて作った野菜ばかりなので、体に入れると元気になる」と満足していた。
 都通り無農薬野菜即売会実行委員会の村上順一さん(村上農園・余市町)は、「お客さんに支えられ30回を迎えた。野菜等が皆さんの期待に答えることができているのかと思う。生産者としても地元の人に無農薬野菜を知らせ利用してもらえることに越したことはない。お客さんと会話をしながら販売でき冥利に尽きる」と30年を振り返った。
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