メイドカフェ火災で特別査察! 市消防本部


 小樽市消防本部は、広島県広島市の雑居ビル内のメイドカフェ火災で、甚大な被害が発生したことを受けて、10月15日(木)9:45から、小樽運河食堂(港町6・大型バイキングレストラン)で、特別査察を実施した。
1015fiertest1.jpg 小樽市消防本部予防課2名と、建設部建築指導課1名の計3名が立ち入り検査を実施し、同社土本浩隆店長(株式会社コモセン小樽営業部副部長)が対応した。
 10月8日(木)に、広島県広島市の雑居ビルで火災が発生。死者3名・負傷者3名・出火建物を含む5棟が焼損する甚大な被害が発生している。
 小樽市消防本部では、類似の火災発生を防止することを目的に、飲食店棟に対する防火対策の徹底を推進する緊急の立ち入り検査を実施した。
 市内には、火災が起きた広島市の雑居ビルと同じような店舗で、敷地面積300㎡以上ある木造建築物で2階以上に飲食店のある対象店舗は、53棟約100店舗を見込み、今月中まで査察を実施する予定。
 防火や避難経路、火気設備の管理、 防炎対象物品の使用及び消防用設備等の維持管理状況を確認した。
 10日(土)・13日(火)、花園繁華街を中心に47棟・144店舗へ、火災予防対策を万全にするためのリーフレットを配布し、ストーブなど火気を取り扱う機器周辺に、燃えやすい物を置いていないか、1015fiertest2.jpgまた、避難の支障となるような物品を通路出入口付近に置いていないかなど8つの項目をチェックし、不備がある場合は、速やかな対策を講じるよう呼びかけている。
 土本店長は、「消防署の点検があることで、決まり等を再度確認し勉強することにも繋がり、従業員も知ることができ非常に良いこと。道外や海外からのお客さんや修学旅行生も多いため、万が一に備え、避難通路等についても指導を受け勉強になる」と話した。
 市内での飲食店の火災の発生は、今年2月に花園3丁目の居酒屋で火災が発生し1名が焼死した。2014(平成26)年5月には、花園繁華街(花園1)で焼肉店から出火し、2店舗が焼失した。同年、朝里十字街や朝里川温泉の老舗旅館「宏楽園」でも火災が発生している。