小樽デパートメント開幕! 旧商工会議所3日間限定

 小樽市指定歴史的建造物・旧小樽商工会議所(色内1)を会場に、小樽近郊のデザイン性に優れた雑貨店など32店舗が集結した「2015小樽DEPARTMENT」が、10月30日(金)12:00に開幕した。
 雨の中、開店前から並ぶ人も現れ、多くの雑貨ファンが訪れた。新たな来訪者を獲得する新スタイルのイベントの成功を願うスタッフ一堂の意気込みが伝わった。
1030department1.jpg 店内のスタッフは、ジャケットを着用し準備万端。かつての小樽のデパート街の開店前を思わせる光景。12:00に扉を開け、櫻井亘実行委員長らスタッフが出迎え、続々と店内へ客が流れた。
 同建造物は、小樽商工会議所として使用されていたが、老朽化のため、2009年に国道5号線沿いの日専連ビル(稲穂2)に移転。2011(平成23)年の7月末〜8月の2週間限定で、NPO法人小樽ワークスによるアートプロジェクトを開催し一般公開されたが、その後ほとんど活用されず、普段は立ち入れない場所。
 10月30日~11月1日の3日間限定で入口の扉が開かれ、人が行き交い集い、建物が息を吹き返した。
 会場では、おしゃれにディスプレイされた雑貨やアクセサリー、器などが展示販売され、作家から商品の内容を尋ねることもでき、内容の濃い販売が続いた。
1030department2.jpg 石鹸・アクセサリー、文房具や缶詰を販売するHokkaiyaでは、入口付近の人通りの多い場所にブースを設置。2名の店員は対応に追われ、嬉しい悲鳴となった。
 アリンコモウダッシュ(稲穂)は、マフィンを100個限定で販売し、開店30分ほどで完売する人気となった。
 玄米ドコロ メグリ+メグル(札幌)は、デトックス効果絶大の「寝かせ玄米」のおにぎりを販売。梅おかかや豚味噌など6種類の具を用意。おすすめは、惣菜とおにぎり2個のランチセット。あっという間に完売した。
 cafe bloco(札幌)は、以前は小樽に店舗を構えていたが、3年前に札幌に移転。道産小麦やオーガニック香辛料など素材に拘ったタコスやマフィンを販売。
1030department3.jpg 小樽フラワーブース(松ヶ枝)は、ドライフラワーや実を繋げた花モビールや苔玉など、花に囲まれた一角。
 2階では、従来の役員室などの個室が店舗に変身。アクセサリーやこれからの季節に合わせた帽子や手袋などが並び、どのブースも個性的でオシャレ感が漂った。
 和田硝子器店(札幌)は、業務用のグラス等、店舗向けの取り扱いが中心となるが、家庭でも取り入れ楽しんでもらいたいと、同イベントに参加。札幌でもあまりお目にかかれない貴重な機会となった。木村硝子店(木勝シリーズ)の許可を得て、一般家庭向けに、アンティーク風の薄い硝子に切子模様などをカットした繊細な品々が並んだ。
 余市にアトリエを構える「JUNIO」は、シンプルで使い勝手を考えたデザインのコップやカップ&ソーサーなどの陶器を販売。水引が巻きついているようなおちょこやカップは贈り物にしても良い。
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 5人で会場を訪れた40代の女性は、「シックなものもあり、選ぶのが難しい。いつもと違うイベント。じっくり見てまわり、気に入ったものを購入して帰りたい。この建物の外観は見ているが、中に入ったのは初めて」と楽しんでいた。
 櫻井実行委員長は、「今日の日を無事に迎えなにより。スタッフがそれぞれに実力を発揮して個性を出し、期待していたものができたと思う。歴史的建造物を利用して、人が行き来し、生きている建物となった。普段見ている建物の中を見たり雰囲気も楽しんでもらいたい。お客さんが沢山集まり賑わいを造ることを目指して来た。この賑わいを3日間続けていきたい。同建造物に関わり、何かできることを考え、新しいイベントが作れたら」と話した。
 2015 小樽DEPARTMENT
 10月30日(金)12:00〜17:00・31日(土)・11月1日(日)11:00〜18:00
 旧小樽商工会議所(色内1)
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