オタゴ大学へ潮陵生派遣! 同窓会が支援


 小樽潮陵高等学校(潮見台2・湯田恭丈校長)は、平成28年度から、小樽市と姉妹都市提携を結ぶダニーデン市(ニュージーランド)にあるオタゴ大学付属語学学校へ、同校生徒2名を継続的に留学させる新たな事業を導入。オタゴ大学と同校の短期留学生を受け入れる協定書に調印を交わした。
 その架橋となったのは、同校の同窓会「潮陵倶楽部」(約3万人卒業生)の現会長の西條文雪氏(小樽ニュージーランド協会会長)で、かねてから母校のために何かできないかと考え、昨年8月の役員会で、同校生徒のレベルアップと人材育成を目的に、小樽市と姉妹都市提携を結ぶ同市のオタゴ大学への短期留学を決定。費用の一部を同窓会で負担し、毎年2名の留学生を継続的(20年ほど)に派遣する。
otago-tyoryo.jpg 小樽市とダニーデン市は、姉妹都市として提携し35周年を迎え、10月31日から11月7日まで、西條会長をはじめ小樽市使節団が同市を訪問。
 西條会長は、11月3日(火)にオタゴ大学を訪れ、同大学ロジャー・マクウェイン校長から同校の留学生を受け入れる協定書に調印を受けた。3部を日本へ持ち帰り、17日(火)、潮陵高校の湯田校長も調印。1部をオタゴ大学へ返却する予定。
 同大学は、ニュージーランドにある7つの国立大学のひとつで、レベルの高い総合大学。キャンパスはモダンで充実した建物。2万人を超える学生が在籍、そのうち2,600人は、100ヵ国からの外国人留学生。同大学付属語学学校では、語学研修と合わせ、教養文化を身に付ける最高の環境となる。
 来年4月に、新1年生を含め3年生までの全校生徒から留学希望者を募り、校内選考を実施し2名を決定する。留学期間は、7月下旬から8月上旬までの2週間を予定し、費用は、旅費やホームスティ他約40万円ほど。その半分を同窓会が支援する予定。
 湯田校長は、「本校の教育活動が充実し、夢を与えることができ嬉しい。全国的に同窓会が留学生を支援する例はなく、子ども達にいろいろな世界を見る機会を提供でき、人生を考えるチャンスとなる。国際社会で生きる子ども達に、若い頃からいろいろな経験をして、様々な価値観に触れてもらいたい」と述べた。
 西條会長は、「潮陵高校がもっとレベルアップし、リーダー格の高校として頑張ってもらいたいと、人材育成の意味を含め、同窓会で何かできないかと考えた時、ダニーデン市と姉妹都市であることを有効活用し、短期ではあるが同校の生徒を留学させてはどうかと、役員会へ提案し、学校へ伝えところ大歓迎された。この留学を機に、長期の留学を希望したり広がりができればと思う。姉妹都市協会の人などにもフォローしてもらえれば、留学生も安心だと思う。姉妹都市であることも少しつず啓蒙し携わってもらえれば」と期待した。
 オタゴ大学付属語学学校・ファウンデーションコース
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