ロシア・ダンス交流30年のあゆみ! 1,000点を展示

 ダンスうんどう塾(本部小樽)の小林英夫塾長が、ダンスを通じてロシアとの30年の交流の足跡を辿るイベントが、12月1日(火)から3日(木)までの3日間、小樽運河プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開催中だ。
30rossiyadance1.jpg ダンス交流30年の節目に合わせ、来年(2016年)の小樽市とナホトカ市姉妹都市提携50周年を支援するイベントとして、「ロシア・ダンス交流30年のあゆみ 未来へつづく!」と題して、これまでの交流の中で交換した絵画や記念誌など約1,000点を展示している。
 1日(火)10:00から会場で開会式が行われ、小林塾長をはじめ、日本ユーラシア協会・竹田正直会長、同・笈田裕俊小樽支部長、横田久俊市議会議長、上林猛教育長、同会員や市民らが出席し、開会を祝った。
 小林塾長は、「継続は力と言う言葉があるが、何が力なのか30年が経ち、ようやく分かった。継続は力ではなく、歴史を作ると感じている。その歴史の中で、子ども達が小さな橋を渡し、それがずんずん大きな橋となり、その橋が日本からロシア、ロシアから日本へ行き交うことにより相互交流を実践し育まれてきた。
30rossiyadance2.jpg この30年間育んできた中で、日本で8連覇した久保田弓椰さんとロシア(ハバロフスク)でダンスをしているビクトリア・セルミヤギナさん(19)の国際カップルが誕生した。姉妹都市交流が育んできた国際カップル。やればできる継続は力なりだと感じている。
 我々のありったけの交流した成果を会場で体験し、近くて遠い国が近くて近い国になるように、文化芸術、さらに経済も含めて、小樽市民も世界へ夢を向けて、一緒に仲良く暮らせる日が来ればと思う」と挨拶した。
 ナホトカ市長・オレグ=コリャージン=ゲンナジービッチ氏から、「ダンス交流は多くの成果を作り上げた。30年間の友情を確認し、親愛なる小林氏を支持し、両都市の関係を強化し、私達の都市間と、日本とロシアの文化的繋がりを継続する努力をしたいと思う。この展覧会は、友好関係の強化と小樽とナホトカの人々の間の相互理解に、大きく貢献することに役立つと確信している」と、メッセージが届けられた。
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 会場では、弓椰さんとビクトリアさんの新しい国際カップル誕生を拍手で祝い、ラテンダンスが披露された。2人は息の合った華麗なダンスを披露し、観客を魅了した。同カップルのデビュー戦は、12月13日(日)沖縄県浦添市民体育館で開催の「2015ダンススポーツグランプリin沖縄」にエントリーしている。
 日本ユーラシア協会会員の八木徹さんが撮影した、2010年から2015年までのナホトカ市サッカー少年や少年少女合唱団、バレーボール使節団などが来樽した時の写真などを45枚のパネルにして展示。サモワールで沸かしたロシア紅茶が来場者に振舞われ、和やかな歓談が続き、姉妹都市ナホトカ市との子ども達の交流を振り返った。同会員によるロシア語の指導も行われた。
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 ナホトカの記念誌や書籍、カレンダー、小林氏が審判を務めたプログラム。大会のメダルや盾、日本人のためにロシア人が作った特注のダンス衣装、マトリョーシカ、コニャックやウォッカ、チョコレートなどの嗜好品も展示され、ロシアの文化に触れることができる。
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