小樽いじめ防止サミット!約160が参加


 小樽市内の小中学校児童生徒・保護者・教員、約160参加して、「平成27年度小樽いじめ防止サミット」が、12月6日(日)10:00から、菁園中学校(花園5)1階多目的室で開かれ、熱心な協議が行われた。
 小樽市は、児童生徒の尊厳を守るため、「小樽市いじめ防止対策推進条例」を制定し、「小樽市いじめ防止基本方針」を定めている。各小中学校では、いじめ問題に積極的に取り組み、児童生徒がいじめを許さない意識を高めることが重要だとしている。
ijimesummit1.jpg 同市教育委員会が主催する同サミットは、各小中学校の児童生徒の代表者約80名が、9つの班に分かれ活発な意見を出し合い、その成果を自校の取り組みに活かすことを目的としている。
 開会式では、上林猛教育長は「いじめをどうしたら防げるのか、どんな気持ちになるかなど考えるサミット。幅広い年齢が集まり、本音で話すことが大切。今日は、思っていることを思いっきり発表してください」と話した。
 11月にいじめ防止標語を募集したところ、小学生から3,856作品、中学生から1,530作品、計5,386作品が集まり、その中から入選6作品を選び、表彰式が行われた。末永通教育委員長から賞状が手渡され、会場の黒板に6作品の標語が紹介された。
ijimesummit3.jpg 受賞者の1人、三ツ野桜介君(稲穂小1)は、「なかよくね みんなともだち おたるのこ」の標語を発表。「みんな仲良くなってほしい気持ちで書いた。いじめはダメだと思う」と話した。
 同市小中学校情報モラル対策委員・藤平繁範氏が講師となり、インターネット等の利用に関する講演会も開かれた。「考えること・話し合うこと・これからどう行動するか」をテーマに、参加者がグループ内で活発に協議しながら進められた。藤平氏は、LINEのトラブルが多いことや悪口のエスカレート・言葉の誤解など、事例を上げて紹介した。
 平成27年度の小樽市内の子ども達は、小学生も中学生も共に、ゲームやスマートフォンの使用時間が全国平均より多いことを受け、どうして小樽の子ども達は、長時間ゲームやスマートフォンを使っているのかをみんなで考えた。
ijimesummit2.jpg 終了後、参加した児童生徒から、「今日のことを、学校生活や生徒会で活かしたい」や「ネットには気をつけて生活したい」など感想が上がった。
 色内小学校・渡辺琢史教頭は、「インターネットは便利は反面、気をつけなけらばならないことがあり、操作のスキルややってはいけないこと、心のスキルを考えなけらばならない。心から思っていることを話し合い、インターネット問題やいじめを解消する1つのきっかけとなる」と話した。
 小樽市いじめ防止基本方針
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