西陵中の笈田君 珠算1級満点合格!


 小樽市立西陵中学校3年の笈田朴(すなお)君(14)は、今年(2016)2月14日開催の日本商工会議所主催第206回珠算能力検定試験で、見事1級に満点合格した。
oitasunao2.jpg 笈田君は、「満点合格した連絡を受けた時は、嬉しくてジャンプした。まさかと思った」と笑顔で答えた。
 同日の検定試験の1級受験者は全国で10,609人。合格者数3,270人(合格率30.8%)。そのうち、満点合格者は24人。道内では4人、小樽では笈田君ひとりだった。
 これで、市内での1級満点合格者の累計は31人となり、男性の満点合格者は、1959(昭和34)年以来の7人目。笈田君は、小樽の珠算能力試験合格者データの歴史を塗り替える快挙を果たした。
 最近では、2014(平成26)年6月の検定試験で、松ヶ枝中3年の宗山弥生さん(15)が合格。2年ぶりの合格者が関係者を喜ばせていた。
 4月13日(水)16:30から、小樽経済センター(稲穂2)3階小樽商工会議所内で、表彰状伝達式が行われ、同会議所山崎範夫専務理事から表彰状と楯・バッチが手渡された。
 笈田君は、小学1年生から珠算を始め、倉町珠算塾(緑町1・倉町範子塾長)の指導のもと、コツコツと練習に励んだ。2013(平成25)年2月、小学5年生で1級に合格。2015(平成27)年2月、中学1年生で挑戦したが惜しくも満点ではなかった。2016(平成28)年2月、中学2年生で再挑戦し、3回目で満点合格した。現在、全国珠算教育連盟主催暗算検定試験8段と同主催の珠算検定試験5段の資格を持つ。
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 陸上部に所属し短距離の選手。部活や学校の勉強と上手く両立させている。満点合格するために、スピードよりも1題ずつ正確に解くように、ストップウオッチを使ってペース配分するよう練習した。作戦としては、割り算から始め、見取り算、掛け算と進み、当日は、時間が余ったので検算し、ペース配分が上手く行ったという。
 今後の目標は、「珠算も暗算も10段を目指し、こつこつとやっていきたい」と話し、母・博美さんは、「本人の強い目標で、高校へ行ってもそろばんを続けたいと言い、そろばんが好きなのだと思う」と温かく見守っている。
 指導してきた倉町塾長によると、「真面目で素直。集中力もあり、叱られることもなく、自分から進んで練習をしている。みんなの目標になる存在」と満点合格を喜んだ。
 同検定は、6月・10月・2月の年3回開かれ、見取り算(10点×10題)、掛け算(5点×20題)、割り算(5点×20題)の各100点で満点合格は300点。合格基準は240点以上。
 笈田君は、次の目標に向けて練習に励む日々が始まっている。
 日本珠算連盟
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