小樽出身・林家とんでん平 全国落語行脚


 株式会社エフエム小樽放送局開局20周年記念事業の一環として、落語家の林家とんでん平さん(64)が、24年ぶりに全国落語行脚を実施する。
 地域FMの大切さやありがたさを伝えようと、7月1日から10月10日まで、遠くは沖縄まで全国47都道府県6,000kmを、徒歩や公共交通機関を利用しながら、キャリーバッグを片手に全国行脚を実施する。その間、約50箇所で落語「わらしべ長者」等を披露し、笑いとともにコミュニティの大切さを訴える予定。
tondenhei.jpg 小樽出身のとんでん平さんは、1979(昭和54)年、小樽からリヤカーを引き38日間かけて上京し、初代林家三平氏に入門。話題を集め、初代三平最後の弟子となる。その後、落語をしながら小樽から東京までの1,000kmの入門旅に始まり、2度目は、東京から沖縄までの2,000km、3度目は本州一周4,000km、聴覚障害者との出会いから手話落語行脚を行った経験を持つ。
 2000年に札幌市に移住し札幌市議会議員を務め、縁があって故郷小樽のラジオ局の番組を5年ほど受け持ち、貴重な経験を積んだ。
 全国200局以上ある地域FMは、今や災害時に細やかな情報を発信し、地元にはなくてはならない存在となっている。
 熊本地震の際も地元FM局の活躍を痛感したとんでん平さんは、「足りない物を伝えたり、情報を発信したり、声の安心があった。全国各地を回り、久しぶりに笑った、楽しかったと聞き、そんな役目が自分にある。コミュニティの大切さを、笑いを通じて伝えられれば」と意気込みを見せた。
 同ツアーを応援する「カンパ落語会」を5月15日(日)に札幌で実施し、小樽では、6月12日(日)にレノンセンスで行う。
 出発前夜の6月30日(木)に、A.LIVE(稲穂2)で壮行落語会を開き、7月1日(金)は、小樽市役所(花園2)から出発、10月10日(月・祝)に帰樽する予定。
 FMおたるのHPからは、「とんでん平日記」で情報を発信する。
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