感動を激写!写真道展と学生写真道展の巡回展


 北海道写真協会・写真公募展「第63回写真道展巡回展」が、8月17日(水)から21日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催中だ。同時に、第34回学生写真道展の入賞・入選作品60点(応募総数1,132点)を展示し、大変見応えのある作品展となっている。
photojunkai1.jpg 北海道の写真文化の発展向上を目的とした道内最大規模と言われるこの写真道展は、439名から5,660点の応募があった。奥野時夫審査委員長をはじめとする審査員27名により、厳選たる審査の結果、第1部自由、第2部観光・産業、第3部ネイチャーフォトの3部門で、入賞・入選270点を選出した。
 同巡回展は、6月2日(木)〜5日(日)の岩見沢市文化センターを皮切りに、室蘭、羽幌、名寄、釧路、別海、三笠、小樽へ。その後は、北見、旭川、苫小牧、根室、函館、網走の全道14ヶ所を巡回する予定だ。
 小樽市内からの入賞者は、残念ながらいなかったが、入選者は、第1部8名・第2部2名・第3部1名の作品が選ばれた。
 会場中心部には、奥野審査委員長と道写協小樽支部の審査員と会友作品11点が、全紙サイズで展示され、各部門ごとに分けて、入賞・入選作品が一堂に展示されている。

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 どれも作者の撮影に対する熱意が作品から読み取れ、持ち味を生かしたテーマに取り組み、あまり見かけることのできないシーンに出会い、感動を記録した作品に仕上げ発表している。
 第1部・1席文部科学大臣賞・安田敏彦さん(札幌)「空の道しるべ」は、札幌丘珠駐屯地の航空ショーの1コマを作品に。第2部・1席国土交通大臣賞・中神由美子さん(札幌)「氷海を行く」は、吹雪の中、氷る海に黒煙を上げる2隻の漁船を捉えた作品。第3部・1席第63回写真道展大賞・環境大臣賞・小林正輔さん(根室)「朝焼けのなか」は、朝焼けに染まる原野に姿を現したエゾシカをタイミング良く捉えている。
 他にも、北海道ならではのサンピラーや氷の造形、クマゲラやエゾシカ、クマなどの野生動物、キノコや水芭蕉などの植物なども絶妙なタイミングで撮影している。
photojunkai2.jpg 市内の男性は、「作品はプリントも重要で、RAW撮影の画像をパソコンで現像し、基礎をしっかり学びプリントすることで写真も活きるのでは」と話した。
 学生写真道展は、友達をモデルに生き生きと弾ける姿を撮影した作品が目立ち、来場者からは、「視点が若くて良い。学生ならではの新鮮さがある」と高い評価を受けていた。
 当番の同写協小樽支部会友の小泉和子さんは、「小樽の方も何人も入選し、他の方の作品も素晴らしい。この機会に、ぜひ観ていただきたい」と話した。
 小樽の次は、8月24日(水)から28日(日)まで、北網圏北見文化センター(北見市公園町1)で開催される。
 第63回写真道展・第34回学生写真道展巡回展
 8月17日(水)〜21日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
 第63回写真道展入賞作品・入選者発表
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