小樽の歴史的建造物を網羅!歴建ガイド発行


 小樽市にある国・道・市が指定した歴史的建造物78軒を掲載した「歴建ガイド」が、小樽再生フォーラム(篠崎恒夫代表兼編集委員長)から2,000部(A4サイズ・12ページカラー版)を発行した。
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 同フォーラムは、運河を守る会解散後、小樽をもう一度見直そうと発足した民間団体。1995年「小樽の建築探訪」、2009年「小樽たてもの散策」の2冊の書籍を発刊し、市民の財産である歴史的建造物の価値を理解してもらおうと取り組んでいる。
 この度の冊子は、小学生3年生以上を対象にした分かりやすく読みやすい小樽の歴史的建造部物を網羅した3冊目となる。
 発行した2,000部の内、道庁・札幌市・後志管内の教育関係機関や、市内34の小中学校と市立図書館へ寄贈し、残りの100〜200部を、希望者に協賛金1,000円で配布する予定。
 同ガイドは、市のHP「小樽市指定歴史的建造物一覧」をベースに、国や北海道指定の歴史的建造物を追加した。1983年の作成から30年が経過していることもあり、その間の研究により判明した創建年や名称の違いなどを校正。昨年8月から20回の編集委員会を開いて検討、16ヶ所を訂正し、欠番・不許可を除いた78軒の歴建を紹介した。(平成27年12月現在)
rekikenguide2.jpg 市内を7つの区域に分け、地図上に番号を記載し場所を把握できるようにし、建物の写真と、建築時の名称と現在の名称、国・道・市の指定種別を明記。説明文は、市のHPの記述を尊重し、できるだけ建築の専門用語に頼らず、市民が見かける視点を軸に分かりやすく仕上げた。
 同フォーラムの事業のひとつ、歴史的建造物をスケッチする会を開くにあたり、歴史的建造物を子ども達に知らせる資料がないことに気づき、市HPからのコピーが大変な作業だったことが、発行に至ったきっかけとなった。同プロジェクト財源の一部は、小樽市社会福祉協議会の助成制度から確保している。
 篠崎編集委員長は、「次の世代を担う子ども達に、小樽の町はこんなに良い建造物を持っていることを実感してもらいたい」と話した。
 歴建ガイド希望者は協賛金1,000円で配布する。問合せ電話&FAX 0134-22-6088 小樽再生フォーラム事務局長橋本克久まで。
 記念まちなみ見学会を10月8日(土)13:00〜15:30に開催。小樽市民センター(色内2)5号会議室集合し、13:00から篠崎恒夫代表による「歴建ガイドの編集過程」の講演会。14:00からまちなみ見学を実施。
 小樽市指定歴史的建造物
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