移住の参考に!小樽民家再生プロジェクト冊子完成


 NPO法人小樽民家再生プロジェクト(中野むつみ代表)は、小樽に移住を考える人のための「小樽移住・起業支援ハンドブック」を発行した。
otaruhandbook1.jpg  市のふるさとまちづくり協働事業に採択され、今年2年目で30万円の助成と広告で資金を賄い、小樽の概要をはじめ、小樽の生活の基本情報や移住・起業支援制度などの情報を盛り込んだ冊子は、1,000部・B5判・56ページで、希望者に無料配布(限定20冊)。興味のある人は、冊子の内容(数日中にアップ予定)を同HPでダウンロードできる。
 東京をはじめ他都市へ700部。来年2月開催予定の移住・起業希望者の小樽体験ツアー時などで配布するために市総務部企画政策室へ30部。その他、取材を受けた人や広告掲載先等に配布する。
 同プロジェクトは、2012(平成24)年に札幌・小樽在住の10名で立ち上げ、小樽の古民家を再生させるために起業・移住を推進している。
 市内で定期的に、借りたい人や売りたい人を対象に相談会を開催。これまでに、5件の古民家再生に成功。古民家の風情が街並みとして維持され、新しいビジネスモデルが小樽に根付いた。売る人も買う人も満足できる運動を展開中で、そのうち3件が小樽以外からの移住だったことから、ターゲットを市民から移住者へ移した。
otaruhandbook2.jpg また、今年2月に、市総務部企画政策室が主催した移住・起業希望者の小樽体験ツアーを実施したところ、東京・札幌方面の30〜40代の8名が参加。新しいビジネスモデルをイメージしながら、小樽の移住を考えている人がまだまだいると確信。移住は重大な決断なため、小樽の情報を提供する必要性があると考え、冊子を作ったという。
 移住の際に必要な届け出の受付担当窓口や移住・起業時の支援制度、自然災害や地震、冬場の除排雪や服装、自家用車についての生活情報など、ありのままに厳しさも伝えている。
 NPO法人の紹介や、古民家再利用者12名のメッセージを体験者の生の声として掲載している。
 同石井伸和理事は、「移住して来た人は、知り合いが限られ、味わいのある人脈ができずらいため交流会を実施。この街に移住して良かったと思えるように、地域とともに暮らすライフスタイルを提案したい」と話した。
 問合せ 0134-23-8484 株式会社石井印刷
 NPO法人小樽民家再生プロジェクト