天狗山の麓・松ヶ枝中 開校60周年祝う!

 小樽市立松ヶ枝中学校(松ヶ枝2・平井秀昭校長)は、12月9日(金)13:30から体育館で、開校60周年を祝う記念式典を、全校生徒155名と来賓・教育関係者・実行委員・地域住民ら66名が出席して開催した。
 1957(昭和32)年4月に、30名の教職員と935名の生徒で開校した同校は、1962(昭和37)年に生徒数1,262名とピークを迎え、卒業生は1万498名。様々な分野で活躍している。今年で60周年を迎えたが、少子化に伴い西陵中学校との統合が計画されている。
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 平井校長は、「これからの社会を生き抜いていく子ども達に、広い視野を持ち、志高く未来を創り出していく資質や能力を身につけさせていくために、学校と地域社会が連携と協働しながら共に育んでいくことが重要であり、本校としても一丸となって取り組む」と挨拶。
 全校生徒を代表して、後期生徒会長2年・佐々木望さんは、「松ヶ枝中学校の名前が無くなってしまうかもしれないが、私達の大切な思い出として残したい。楽しい学校だとみんなが思える充実した毎日を過ごしたい。そして、ここに松ヶ枝中学校があったことを、地域の方々の心に残したい。そんな思いでいっぱい。松ヶ枝中学校の70歳のお祝いはもうないかもしれないが、松ヶ枝中学校の生徒として頑張っていきたい」と述べた。
 2部では、同校卒業生の田中宏明さんによるピアノコンコンサートが開かれ、ピアノの音色が会場に響いた。同氏は、1985(昭和60)年に同校を卒業し、1998(平成10)年、東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。現在、茨城大学教育学部准教授。全日本学生音楽コンクールなどの審査委員を務める。matsugaetyu2.jpg
 プログラムは、モーツアルト作曲・トルコ行進曲、バッハ作曲・イギリス組曲第2番イ短調より「前奏曲」、ヘンデル作曲・シャコンヌ ト長調。同校3年の村上芽未さんとピアノ連弾でシューベルト作曲・軍隊行進曲ニ長調など全7曲を演奏。全員で合唱した「大地讃頌 」は、この日のために練習を重ね、澄み切った歌声を会場に響かせた。
 また、講演の中で中学校時代の思い出を語り、同窓生のタレント加藤浩次さんに、サッカーシューズを貸したエピソードを交え、「いろいろな分野に目を向けて学習し、基礎力をしっかりと身につけ、必ず夢にひとつひとつ近づいていく。やりたいことを見つけ、将来に向けて邁進してもらいたい」とエールを贈った。