除夜の鐘と初詣 !酉年の幕開け

 2017(平成29)年・酉年が幕を開けた小樽市内では、寺院や神社に家族連れや友人らが繰り出し賑わった。
 12月下旬には、ドカ雪に見舞われ、現在小樽の積雪は、平年値の44cmより22cmも多い66cmだが、昨日の大晦日から元旦にかけては、雪も降らず風もない穏やかな初詣日和となった。
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 小樽総鎮守・小樽住吉神社(住ノ江2・星野昭雄宮司)では、149回目の初詣となり、出店も4件並び、警備体制は万全。23:30頃から初詣参拝者が訪れ、本殿前に待機して年が明けるのを待った。
 毎年120名ほどの参拝者で賑わう量徳寺(入船1・岡崎芳明住職)では、除夜の鐘をつこうと、檀家や近隣市民がぞくぞくと集まり、23:30頃から整理券を配布。寺院内で暖を取りながら、70名ほどがお神酒やココア、汁粉で冷えた体を温め、鐘をつく順番を待っていた。
0101joya.jpg 0:00丁度に、住職が鐘をつき始め、2017年の幕開けを知らせた。続いて、若住職、坊守(ぼうもり)、家族、寺院関係者、さらに、寺院の役員、檀家らが順番に鐘をついた。係りの人の誘導で順番に案内され、寒い思いをしないよう配慮されていた。
 鐘をついた人には、番号が書かれた「除夜の鐘証明書」が発行され、108つ以降は、番号のない証明書が渡され、抽選で住職から5名へ特別賞がプレゼントされた。
 市内の職場仲間5名で訪れた20代の女性は、「初めて鐘をつきに来た。特別賞をもらい嬉しい。昨年の煩悩を消すために願いを込めて鐘をついた。楽しい1年にしたい」と話した。
 鳥居からスノーキャドルの灯りで参拝客を出迎えた小樽鎮座龍宮神社(稲穂3・本間公祐宮司)は、近隣住民が大勢訪れ、参拝するための長い列がしばらく続いた。
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 0:00から太鼓の音とともに社殿の扉が開き、恒例の同宮司が祝詞を上げ、北海道指定無形民俗文化財の松前神楽奉納が行われた。その中で、獅子舞も披露され、境内に降りて来た獅子に噛まれた参拝客80名に、酉の根付のお守り(おみくじ入り)が配布された。
 獅子は舞いながら、訪れた参拝客の頭を噛み邪気を払った。境内には、お守りやおみくじを販売所も設置され、甘酒も振舞われた。行き交う人の中に知人や友人を見つけては、新年の挨拶を交わし、和やかな雰囲気に包まれた。
 市内の13歳の女子中学生は、「獅子に噛まれ根付ももらった。おみくじは大吉だった。いろいろなことをお願いした」と笑顔で話した。

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