活字で楽しむ映画の世界!小樽図書館100年記念


book-move1.jpg 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、100周年記念事業の最後となる「わたしが大好きな映画の世界」を、同館玄関ホールからカウンター前や2階ギャラリーで、2月9日(木)まで開いている。
 戦後から現在までの映画にまつわる本や雑誌、ポスターなどを展示し、図書館で映画の世界を楽しむことができる。
book-move4.jpg 普段は、同館地下の書庫にしまったままの映画関連本150冊や道立図書館所蔵50冊など合わせて約300冊を展示。「西部劇映画100選」や「黒澤明の世界」、「東映時代劇」など随時貸出中だ。
 さらには、映画好きの鈴木館長コレクション「週刊THE MOVIE 映画史100年ビジュアル大百科」1号から100号まで(発行日1998年3月~2000年2月)と、階段の壁には、名作映画「十戒」・「砂の器」・「ET」などのポスター20点がずらりと飾られている。
book-move3.jpg 2階ギャラリーの展示ケースの中には、昭和30年前半に読まれていた「映画の友」や「スクリーン」・「キネマ旬報」、珍しいものでは、英和対訳シナリオシリーズ(昭和29年)などは道立図書館所蔵品で、希望者は手にとって見ることもできる。
 新聞の折込チラシの北海道劇場の広告や、北海道を舞台に、名優高倉健(1931年~2014年)が主演した映画を掲載したキネマ旬報、名作映画のパンフレットも同時展示している。
 昭和30年代、小樽の映画館は全盛期を迎え、当時人口20万人で24ヶ所(昭和36年8月末)の映画館があった。その頃、札幌市は人口59万人で52ヶ所の映画館があり、映画は大衆娯楽として人々に楽しまれていたが、テレビの普及などにより相次いで閉館。
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 鈴木館長は、「小樽市民の生活の一部で楽しみでもあった映画をテーマに企画し、100周年の目的にもかなっていると思う。若い方も映画を観た世代も、図書館で思い出の映画を懐かしみ、活字で振り返ってもらいたい。少しずつ展示物を変えるので、何度も足を運んでもらいたい」と話した。
 近日、昭和37年頃の北海道映画館マップや、小樽市総合博物館所蔵の小樽の懐かしい映画館の写真を追加展示する予定。
 2月11日(土)13:00からリサイクル市、3月12日(日)13:00~15:00に、ビートルズを特集したCDコンサートを予定している。
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