桜陽高除雪ボランティア!高齢者に笑顔


 小樽桜陽高校(長橋3)は、小樽市社会福祉協議会の福祉除雪ボランティアに応じ、学校近隣に住む独居老人宅12件のボランティア除雪を、2月5日(日)9:00から実施。生活道路を確保し、屋根からの落雪を取り除き、住民からは感謝やねぎらいの言葉が寄せられた。
 朝から穏かな除雪日和となり、柔道・テニス・バレーボール・サッカー・ソフトボール・ボート・野球・演劇・図書局の各部・生徒会執行部・個人参加生徒と教員ら約160名が協力し、2トントラック3台で排雪も行った。

 小樽の今シーズンの累積降雪量は371cmで、平年値413cm(平年比90%)よりは少ないが、現在84cmの積雪。市内各所に雪が積もり日常生活に支障をきたし、高齢者達を悩ませている。
 毎年、この時期の奉仕活動で、生徒達は動きやすい格好で8:30に学校に集合。スコップやスノーダンプの除雪道具を持ち、担当場所に向かった。各部活ごとに班を作り、チーム力を活かした若いパワーで次々と雪を取り除いた。各人の額には汗が吹き出していた。
 学校の下に位置する長橋3丁目の1人暮らしの阿部さん宅周辺では、柔道部9名と個人8名と教師が担当。屋根からの落雪を、スノーダンプで広い道路まで運ぶ作業に取り掛かった。雪の塊は、思ったよりも硬くて重かった。

 除雪の様子を見ていた阿部さんは、「高校生が除雪してくれてとても助かる。その様子を見ていると嬉しくなる」と感謝していた。
 柔道部2年・安部武龍君は「1人暮らしなので除雪できないと思う。住人に『ありがとう』と言われて嬉しくなった。硬い雪なので大変だったが、来年も参加したい」と話した。
 2トントラックの運転手は、「若くて元気がある。幸町の雪捨て場を往復する」と、除雪の様子を見守った。若い力を結集し、12:00頃までにはすべての除雪を終了。班ごとに解散した。
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