大地のエレメント! ミュージアムダンスショー



 市立小樽美術館(色内1)特別展「坂東宏哉展大地のエレメント」関連事業第1弾「ミュージアムダンスショー」が、2月11日(土・祝)15:00から16:00まで開かれ、美術と音楽・ダンスのアーティストがコラボレーションし、約70名の観客を魅了した。
museumdance1.jpg 同館2階企画展会場で開催中の特別展は、画家・坂東宏哉氏の個展。大地や宇宙といった大きなものを想像させる抽象画大小41点を展示している。
 その展示会場で、縄文琴を制作して7年目となるギタリスト・曽山良一氏による縄文琴が不思議な音の世界を醸し出し、小樽在住の石田雄也氏が即興でシンセサイザーを演奏。東京在住の舞踏家・清水フミヒト氏と小樽在住のタヒチアンダンサー・野口花代氏がダンスを披露。
museumdance2.jpg FMおたるパーソナリティ・野口沙代氏の「大地のエレメント」をモチーフに、清水氏と花代氏の考えを交えた、ダンスでは伝わりきれない部分を言葉にし世界観を広げようと朗読が流れた。
 最初の生命が誕生した約38億年前から生物の進化、人類の歴史、日本の歴史を紐解き、縄文のロマンに思いを馳せたダンスショーが始まった。間近で見る魅力的なダンスに、観客は一瞬で引き込まれていった。
 もう1人の主役、坂東氏は、「自分も体を使う表現をいろいろしているが、画面のラインに手が差し掛かり、決め細やかさを感じた。3次元の先の世界を彷彿させるようなパフォーマンスで、これからの制作のヒントをもらった」と挨拶した。
museumdance3.jpg 縄文文化に深い関心を持つ原子修さんは、「瞑想的なダンスと絵画の世界の深い部分までしっかりと表現できていた。縄文の新しい次元に挑戦し、絵画と音楽、踊りが溶け合い、独特な場面だった」と満足していた。
 野口氏は、「すごく楽しかった。先生(清水氏)の息づかいを感じながら導かれ、全身で表現できた」と話した。
 2月18日(土)14:00~15:00、坂東宏哉氏によるアーティストトークを予定している。
 小樽・美術館の現在シリーズ 坂東宏哉展 大地のエレメント
 1月7日(土)~2月26日(日)9:30~17:00 月曜日・2/14休館
 市立小樽美術館(色内1) 入館料:一般300、高校生・市内70歳以上150円、中学生以下無料
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