冬恒例の屋根の雪下ろし! 日銀金融資料館



 日本銀行旧小樽支店金融資料館(色内1)は、休館日に合わせた2月15日(水)8:00過ぎから、屋根の雪下ろしを実施し、通りかかった観光客や市民らは、珍しい光景に立ち止まり様子を見守った。
 建物の保護と通行人や来館者への安全を守るために、毎年この時期に「雪下ろし」が実施されている。
0215nichigin1.jpg 現在、小樽の積雪は92cmで総降雪量は391cm、平年比83%と少なめだが、同建物の屋根には80cmほどの雪が積もり、屋根の縁には70cmほどの氷が連なっている。
 市内の株式会社大忠安藤建設(新光3)と株式会社佐々木創建(朝里川温泉1)の作業員7名が、朝から建物道路脇の除雪作業から取り掛かり、ライトアップのライトを囲ったりと準備に時間がかかった。10:00頃から、高所作業車のゴンドラにとび職人2名が乗り込み、15~20mの高さにある屋根(面積約820㎡)の雪や氷を落す作業を行った。
 昨年の12月にドカ雪が降り、その雪が暖気で溶けて氷となり、屋根の縁側に70cmほどの氷の塊が連なり、それを電動ピックで削り落とし、大工道具の掛矢(かけや)を使って叩き割るなど、時間をかけて丁寧に氷を落とした。
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 落ちる雪や氷が飛び散らないように布を下げ、なるべく真下に落ちるように配慮しながらの作業となった。下から見ても分かるほど分厚い氷が連なり作業を難航させた。
 その様子を見守っていた安藤忠五郎代表取締役は、「積もった雪が暖気の影響で氷になり、その氷が落ちると跳ね返り通行人にとても危険。安全を守るために実施している」と話した。
 道路脇の雪山の排雪作業も進められ、本日は、手元が見えなくなる17:00頃まで作業を続け、明日16日(木)も建物横の屋根の雪を下ろす予定。
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