ニトリが小樽市へ1億円寄付!


 小樽芸術村を運営するニトリ株式会社(似鳥昭雄代表取締役会長)は、小樽市の観光活性化のためにと2月20日(月)付けで、市に1億円を寄付した。
 これを受けて、2月21日(火)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で記者会見が開かれ、小樽芸術村・天池風太支配人が出席。森井秀明市長に目録を手渡した。
0221nitori.jpg 旧三井銀行小樽支店が有形文化財に指定され、昨日20日に開かれた手交式に似鳥会長が来庁した際、本館2階の男子トイレが、現在ではあまり見かけない和式であったため、どういうことか尋ねると、トイレ改修計画を5年がかりで始めるという、市の厳しい財政状況を耳にした。
 観光客のためにも、1日も早く改修することを願い、魅力あるまちづくりを切望し、この度の寄付に繋がった。
 トイレ改修計画については、現在、市内52施設には洋式便器があり、平成29年度から5ヵ年で63施設の洋式工事を進め、平成33年度には115施設を洋式化する予定。
 前田財政部長は、「寄付の目的は、小樽市の観光活性化のためで、本市の厳しい財政情勢の中、大変感謝している。寄付金は、小樽市ふるさと応援基金に積み立て、平成29年第1回定例会の会期中に追加提案する予定。また、活用については、第2回定例会までに方針を固めたい」と説明。具体的にいつトイレ工事に着手するかは未定だ。
 同社は、昨年7月に小樽の歴史的建造物を活用した複合芸術施設「小樽芸術村」を開設。国内外から多くの観光客が来場し、活動に理解と支援を受けた市及び市民へ感謝し、本寄付金が小樽市の観光事業発展となり、更なる地域活性化へ繋がることを期待した。
 似鳥会長は、小樽市のふれあい観光大使に、平成18年に制度が始まった頃から任命されている。
 森井市長は、「市民はもとより、観光客の皆さんにも喜んでもらえる活用方法を検討したい。引き続き、魅力あるまちづくりに取り組みたい」と感謝した。
 これまでの億単位の寄付は、1967(昭和42)年に北海経済新聞社社主1億円、1999(平成11)年小樽ベイシティ開発5億円がある。
 旧三井銀行小樽支店は名称をそのままに一般公開し、旧ホテルヴィブラント小樽を「似鳥美術館」とし、これまでの2棟と併せ、おたる潮まつり開幕の7月28日(金)にグランドオープンの予定。
 小樽芸術村
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