老壮大学の集大成 どんぐり会水彩画展


donguri1.jpg 小樽市老壮大学・絵画科で学ぶ60歳から80歳後半までの34名の1年間の集大成を発表する
「第40回どんぐり会 水彩画展」が、4月5日(水)から9日(日)まで、市立小樽美術館(色内2)多目的ギャラリーと市民ギャラリー1で開かれている。
 老壮大学で絵画を学ぶ、日赤センター会場の絵画科1(小林達夫講師)と福祉センター会場の水彩画科2(藤田勇一講師)の受講生が、教室での静物画や写生先での思い出の作品など、力作75点を持ち寄り発表した。
 賛助作品として、昨年亡くなった藤田講師が得意とする海や岬の風景画4点と静物画1点の遺作を展示し、藤田氏を偲んだ。
donguri3.jpg また、小林講師も積丹岳や黒岳の風景画、ダリヤや菊の花の作品5点を展示し、絵画展に華を添えている。
 どんぐり会代表の千葉美恵子さんは、絵画を学び始めて4年。今回初めて代表を務めた。作品は、弘前や仙台など東北の行燈の実物を見て、細かい部分までしっかりと描いた作品と、教室で描いた水差しの作品を出展。
 受講生の1人は、「5月末から10月上旬頃までは、天狗山や運河、余市の海岸などへ写生に出かけた。水彩画科2では、11月から講師不在の中、藤田氏の教えを思い出しながら作品づくりに励んだ」と藤田氏を懐かしんだ。
 最年長の90歳に近い男性は、教室にも週2回通い、当番も務める。ピエロの仲間たちと野菜を描いた2点を出展。細かい部分を良く見て描き、楽しみながら作品づくりをしている様子が作品からも感じられる。
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 入学1年目の人や何年も続けている人など、受講生は様々だが、和気藹々と楽しく絵を描いている。
 千葉代表は、「上手下手に関係なく、楽しみながら絵を描き心のよりどころとし、1年に1度の作品展に出展するという目標を持って制作に励んでいる。絵を始めて、花びらをじっくり見たり観察力が付いた。この機会にみなさんに見ていただきたい」とPRした。
 4月6日(木)に老壮大学入学式を実施し、今年度の水彩画科2は、藤田講師に代わり、三留市子氏が講師を務める。
 第40回どんぐり会水彩画展 4月5日(水)~9日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内2)1階多目的・市民1ギャラリー 入場無料
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