商大飲酒事故から5年!誓いの碑で追悼式



 小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)は、5月8日(月)12:15から同学体育館前の誓いの碑前で、追悼式を開き、和田学長をはじめ、鈴木・江頭両副学長・学校職員・遺族・学生80名が出席し、故人の冥福を祈った。
 誓いの碑は、痛ましい事故の2年後の2014(平成26)年4月に建立し、「飲酒により死亡事故を起こしたことに、哀悼の意を捧げるとともに、事故の反省と教訓を深く心に留め、二度と事故がおこらないように」と刻まれている。”5月7日”を、故人の追悼と飲酒事故防止を誓う日と定め、毎年追悼式を挙行している。
0508syodaituitoushiki1.jpg 和田学長は、本校に入学して僅か1ヶ月で亡くなった男子学生の無念さや、両親の深い悲しみに哀悼の意を捧げ、「飲酒は時と場合によっては死と隣り合わせの行為であることを、本日再確認し、私達教職員と学生が事故を防ぐことができなかったことを深く反省し、誓いの碑の前で二度と事故を起こさないと誓う」と式辞を述べた。
 学生を代表して清友一希さん(3年)は、「大事な先輩を失い、それ以来、事故の再発防止に努めてきた。事故当時を知る学生は少なくなったが、事故を繰り返してはいけないことを、先輩から後輩へ今も語り継がれている。このことを忘れずに、これからも戒めていく。今日この碑の前で、改めて飲酒事故再発防止に努めることを固く誓う」と強い意志を示した。
 和田学長、遺族・学生・参列者による献花後、1分間の黙祷を行い、亡くなった学生に哀悼の意を捧げた。
0508syodaituitoushiki2.jpg 遺族は、「あれから5年が経ちました。当時を知る学生達もいなくなりました。あの悲惨な事故を忘れないで、これから二度と起きないように誓い、無事に卒業してほしいと思いました。お酒で命を失うと思っていなかったし、お酒を飲むために大学に入学させた訳でもなかった。沢山やりたいこともあると思うと無念。だから、学生達は、事故に遭わないように青春を謳歌し卒業してほしいと思います」と思いを述べた。
 飲酒死亡事故は、2012(平成24)年5月7日に同大学のアメリカンフットボール部の部員が、大学内のグランドで、バーベキューパーティを行なった際に、新入生を含む9名の学生が急性アルコール中毒となり、病院に搬送された。そのうち、新入部員だった1年生の男子学生(19)が5月24日に死亡。部員50人を無期停学などの懲戒処分、同年7月に同部を廃部にした。
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