豪華絢爛に大輪の牡丹!小樽貴賓館


 市内祝津にあるにしん御殿の旧青山別邸を有する小樽貴賓館の庭園で、初夏の花・牡丹が見頃となり、大輪の花が訪れた人々の目を楽しませている。
 50種類の牡丹約400株と37種類の芍薬300株が丹精込めて育てられ、6月5日(月)、赤やピンク・黄色や紫・白など、色とりどりの牡丹の花が咲き、まさに、豪華絢爛の見頃を迎えた。
aoyamagetei1.jpg 開花にあわせた5月20日(土)から7月2日(日)まで、2006(平成18)年から始めた「牡丹・芍薬まつり」を開催している。
 同館・佐藤美智夫オーナーによると、牡丹は、例年より1週間ほど遅い5月22日・23日頃から咲き始めたという。芍薬も日当たりの良い場所から咲き始め、6月中旬頃には見頃となる見込み。
 大輪の花を咲かせるために、冬は、雪の重みから守るために鉄枠で屋根を作って囲い、開花時期には、雨が当たらないように所々にパラソルを立て雨よけにするなど、愛情を持って育てている。
aoyamagetei2.jpg 旧青山別邸の建物は、明治・大正を通じて鰊漁で巨万の富を築き上げた、祝津の鰊漁網元・青山家の2代目政吉が、1923(大正12)年に建てた別邸で、国指定の有形文化財に指定されている。
 同オーナーは、「花の王様の牡丹は、色とりどりの花が咲き、種類も多い。心を込めて大事に育てている。青山家3代目の政恵さんの好きな花でもあり、政恵さんの思いを牡丹に変えて咲かせている。ぜひ、多くの方に足を運んでいただきたい」と話した。
 同まつり期間中は、牡丹の和菓子や牡丹御膳、明楽みゆき氏によるチェンバロ演奏会や北前船歴史浪漫シリーズ・花天井コンサート、つくし牧田和生菓子の実演販売などを実施。期間限定で、着物での来館者には、旧青山別邸の入館料を無料としている。問合せ 0134-61-7007
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