第41回硯池会書道展!市立小樽美術館


 第41回硯池会(秋山真魚会長)書道展が、7月26日(水)から30日(日)の日程で、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。
kouchikai2.jpg 硯池会会員をはじめ、同会の創設者・故長谷川東邦氏の弟子など、繋がりを持つ東京・札幌・小樽の小学1年生から80歳代まで36名の臨書23点・創作書道29点を展示している。
 39回目までは、臨書の硯池(けんち)会と創作の呵凍(かとう)会、創作小品の楽書展を合同で開催してきたが、昨年の40回目を機に、東邦氏が名付けた”硯池会書道展”に会名を戻した。
 臨書とは、中国では唐以前、日本では平安時代よりも古い著名人の手紙や経・ことわざなどを手本に真似て書き、書者の考え方や表現を学びとるもの。学び続けることで次第に自分の書風を確立し、苦しみの中に楽しさを感じるという。その時の体調や心情が文字に表れてしまい、学びに終わりはないそうだ。
kouchikai1.jpg 会場には、唐代の儒家・書家の欧陽詢の書「化度寺碑」を、一点一画を正確に書く楷書の作品がいくつかあり、同じ文字であっても、それぞれ書体に個性が感じられる。
 創作書道は、色々な書体を使い、大きさや墨の濃淡なども多様で、独自のアイディアを生かしながら文字をイメージした作品が並ぶ。孫の名前に思いを込めるなど、書者の創作の世界が広がっている。
 黒滝書道教室に通う小学1年生~6年生の6点を展示。「おたる」をテーマに、「潮」や「すし」「おたる」など、大きくのびのびと書かれた作品に、来場者は足を止めて見入っていた。
 同会会員の1人は、「書に興味のある方はもちろん、興味がない方も難しく考えずに、文字を作品として見ていただきたい」と多くの来場を呼び掛けた。
 第41回硯池会書道展 7月26日(水)~30日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・入場無料
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