こども絵の教室展覧会 8/20(日)まで


kodomonoe2.jpg 小樽市内4カ所でこどもの絵の教室を主宰するまつもと公子氏の「こども絵の教室展覧会」が、8月17日(木)から20日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)多目的ギャラリーで開催されている。
 同展覧会は2年ごとに開催しており、今回で17回目を迎える。小学1年生から大学生までの38名と、美大を卒業し現在は東京で美術家として活躍するかつての教え子など社会人6名・計44名の絵画・工作など200点が展示されている。
 自由な発想による作品では、静物画や日常の風景をはじめ歴史的建造物などを、油彩・水彩・鉛筆画・切り絵などで表現。この他、同氏が決めたテーマに沿って作品制作をしており、今回は、色々な音を聞いて浮かんだイメージを絵にする「音アート」や、広告や雑誌などから色の断片を集めて作り上げる「貼り絵」をテーマにした力作が揃った。
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 また、同氏が東京の美術展で目にした和紙を使った染色作品をヒントに、折りたたんだティッシュに油性ペンを使って染色し、ティッシュを開くと思わぬ幾何学模様が出来るティッシュアートを試みたところ、「出来上がる作品の意外性に子ども達がすっかり夢中になった」と説明してくれた。
 同氏は、市内で43年間、絵の教室を続けているが、子ども達を取り巻く社会環境の変化を感じており、近年では学校の美術教育において、自由に工作をする機会が乏しいことに危機感を抱いていることから、自由工作にも力を入れている。
kodomonoe3.jpg 今回も、紙で作った腕時計や風船を芯にした張子の顔、本物そっくりに作られたケーキなどが展示されている。
 また、ものが豊富に溢れる現代において、ものを大切にすることや自分でものを作ることの楽しさを伝えるためにも、廃材等を使った工作も行っており、今回の展覧会でも展示されている。
 「子ども達が自由な発想で作り上げた作品。ぜひ老若男女問わず、見に来てほしい」と話していた。
 第17回まつもと公子教室こども絵の教室展覧会
 8月17日(木)〜20日(日)9:30〜17:00 (最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー
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