キノコの展示と鑑定会! 小樽総合博物館


 秋の味覚の代表的なキノコのついて、「キノコと秋の自然展」が、10月15日(日)9:30から15:00まで、小樽市総合博物館(手宮1)2階研修室で開かれた。
 前日に天狗山や長橋なえぼ公園内で採取したキノコ約60種類を展示し、市民が持ち寄ったキノコも新たに加わり、約70種類以上のキノコが会場に並んだ。
kinokokantei1.jpg この催しは、秋の恒例となり、毒キノコによる食中毒の注意を呼び掛ける小樽市保健所(富岡1)と、小樽キノコの会(須藤博昭会長)の協力で開かれ、市民のキノコに関する疑問・質問に対応。身近な山に自生しているキノコを知る貴重な機会となっている。
 キノコ博士・北海道大学名誉教授の五十嵐恒夫氏によるキノコ鑑定会も行われた。採取したキノコを持ち寄り、五十嵐氏に鑑定を依頼。名前や毒の有無について調べた。
 例年では、約90種類以上のキノコが並ぶところだが、今年は、開催日が2週間ほどずれ込み、ラクヨウの名で食されている「ハナイグチ」など、9月10日頃に一気に出てしまい、終わってしまった種類も多いため、いつもより種類が少なかった。
kinokokantei2.jpg その代わりに、「シモフリシメジ」や「ナメコ」など旬を迎えたキノコもあった。
 見たことのない珍しいキノコが並び、名前と食適・食不適・有毒と書かかれたカードが添えらてはいるが、判別は難しく、判明できないものも多い。
 シイタケと間違えやすい「カキシメジ」や「ツキヨダケ」、シメジに似ている「クサウラベニダケ」は、3大毒キノコと呼ばれる。毒によって、脳炎になるなど致命的なものもあり、食べる時は注意が必要だ。
 愛好家にとっても、見分け方は難しく、傘にある胞子紋の色で見分ける場合もあるが、キノコの特徴について着実に覚えることが必須。「キシシメジ科」のキノコの胞子紋の色は白色が特徴となる。
 キノコに深く触れ合うようになって5〜6年となる会員の1人は、切り口が赤い「オニイグチモドキ」など20〜30種類のキノコを食べた。「種類や分からないことが多いところ」が魅力と話す。

 会場には、次々とキノコ愛好家が訪れ、展示中のキノコを観察し、分からないことを、同会メンバーに尋ね、キノコ談義に華を咲かせていた。
 同会は、現在50名ほどの会員が、キノコの採る・探す楽しさを体験している。春の採取会(山菜採り)や秋の観察会(年2回)、定点観察会(6月~10月の最終日曜日9:00~12:00)を開いている。9月の最終日曜日には、キノコ鍋を囲み味わった。随時入会受付中。
 問合せ 090-5225-9539 須藤 入会金2,000円・年会費2,000円
 小樽市保健所〜毒キノコによる食中毒にご注意ください
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