松前神楽合同公演会! 11/18龍宮神社


 平成29(2017)年度松前神楽小樽ブロック保存会合同公演会が、11月18日(土)13:00から龍宮神社(本間公祐宮司)社殿で開かれる。
 同ブロック保存会は、小樽・神恵内・鬼鹿・寿都・後志松前神楽保存会と松前神楽瀬棚保存会の6団体が所属。当日は、子ども達と合わせて約80名が出演。20以上の演目が披露され、見応えのある公演会となる。入場は無料で餅まきも行われる。
matsumaekagura.jpg 公演会は15回目を迎え、1回から4回までは神社で行われていたが、その後、センターや会館等で開かれていた。
 松前神楽は、本来、神様に捧げることに意義があると、祈りと感謝を捧げるためにも原点に還り、神社で行うことが相応しいと考えた。
 龍宮神社は、松前にゆかりのある榎本武揚氏が建立した神社でもあり、未来を担う小さい子ども達にしっかりと伝承し、後継者の育成にも力を入れている。子ども達も一生懸命に練習に励み、その成果を発表する。
 350年続く松前神楽は、北海道の伝統芸能として松前から小樽へ伝えられ、120年以上が経つ。小樽にとっても大切な伝統文化のひとつで、北海道無形文化財第1号(昭和33年4月)に指定された。
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 国指定の文化財となるよう、1999(平成11)年4月に、松前・福島・函館・小樽の各ブロック保存会により松前神楽北海道保存会を結成。公演活動や後継者の育成、伝承に力を入れている。2008(平成20)年6月に、北海道無形民俗文化財に指定された。
 本間宮司が舞う「幣帛舞(みてくらまい:祝詞舞とも言う)」は、神域は祓い清め、神拝して御幣を奉るという、神職の神明奉仕の姿を表した舞い。同社稚児は、お盆を持って舞う太平楽や天女の羽衣のような美しい姿を表現した八乙女舞を舞う。格式高い舞い、千歳(せんざい)・翁(おきな)舞・三番叟(さんばそう)舞にも、注目したい。
 本間宮司は「1つの団体ですべて舞いきるのは難しく、団体が集結したからこそ、これだけの演目ができる。獅子舞のように、舞い手も見ている人もみんなを楽しませる演目も含まれている。能や狂言の影響を受け、美しく奥ゆかしさに溢れている。ぜひ多くの方にご覧いただきたい」と話した。
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