札幌市東区の火で小樽市も特別査察!


 小樽市消防本部では、生活保護受給者が入居する自立支援施設等の特別査察を、2月2日(金)から開始した。
 1月31日(水)23:40頃、札幌市東区の自立支援施設で、11人もの死者を出す大きな火災が発生したことを受け、本市においても同様の被害を発生させないよう、市内にある対象施設16施設のうち、7施設の特別査察を行った。
firesasatsu1.jpg 本日14:00から、4件目となる株式会社理想ケアサービスの有料老人ホームシルバーマンションほっと(長橋5)で、同本部予防課保安指導係2名と市福祉部生活支援課職員1名が、消防法に基づく立ち入り検査を実施。
 施設に設置されている消防用設備等の維持管理状況・避難経路の管理状況・火気の取扱状況及び、夜間における防火管理体制について検査を行い、施設を管理する櫻庭雅子施設長が対応した。
 同施設は、理想ケアサービスが所有するグループホームやデイサービスなどの施設と隣接する場所に、2004(平成16)年、個室15室の住宅型有料老人ホームを開設した。
 現在、67歳から95歳までの14名が入居。そのうち生活保護受給者は10名。平均介護度は1.52で、スプリンクラーの設置基準外となっている。夜勤者は、同マンションに1名と棟続きのグループホーム3名の夜間体制は4名を確保。
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 防火カーテンを設置し、誘導灯・消火器や感知器の点検済みで、6月と10月の年2回の避難訓練も実施している。避難口を妨げないように注意を受け、他に問題はなかった。
 櫻庭施設長は、「たこ足配線や家具の後の埃、コンセントからの出火に気をつけている。職員同士で逃げ道の確保や非常階段の除雪に気をつけようと話した。今後は、ベランダの除雪も考えに入れた」と話した。
 見山義秋予防課長は、「今回の火災を受けて、市内の老人施設にも大きな火災が起きたことを周知して、改めて自分の施設の設備点検等を実施してもらうことが特別査察の趣旨。入居者や職員が代わった時に、いかに施設にあった避難誘導や初期消火体制を構築できるかが課題となる。市としては、老人福祉施設へ、改めて火の元点検を実施し、福祉部と連携を図り、生活保護受給者の居住地・食事の提供・介護の提供がある施設に指導していきたい」と話した。今後、関連施設には、リーフレットの配布を予定している。