転車台に乗ってみよう!アイアンホース復活プロジェクト



 小樽市総合博物館本館(手宮1)は、蒸気機関車アイアンホース号復活プロジェクトに関連して、4月28日(土)から30日(月)と、5月3日(木)から6日(日)の11:30・13:30・15:30に、「重要文化財の転車台に乗ってみよう」が行われている。
tensyadai1.jpg 転車台は、アイアンホース号が方向転換する時に使用するが、4月23日(月)にボイラー修理のため搬送された留守を活用して、同館・大鐘卓哉学芸員による解説とともに、転車台ってどんなものなのか動く様子を見学したり、実際に歩いてみたり、貴重な体験を記念撮影をすることができた。
 28日の初回11:30には18家族が集まった。大鐘学芸員は、「蒸気機関車が方向転換する時に大事な転車台で、実際に蒸気機関車の転車台として使用されているのは、北海道ではここだけで大変貴重なもの。手宮に鉄道が開通した1880(明治13)年には、人力でまわす転車台だった。その後1919(大正8)年に作り変えられたのがこの転車台となる。99年前のもので、国指定の重要文化財である」と解説した。tensyadai2.jpg
 また、普段見られない車止めの装置や、車輪により人力で回せること、コンプレッサー(圧縮機・電気の力で空気を押し縮める装置)や、空気を溜めるタンクを紹介。レールの上のピストンによって、転車台が動く仕組みを解説した。
 実際に、人力でも動かして見せ、その後、ピストンで転車台が動く様子を、来館者は興味深く観察していた。
tensyadai3.jpg 転車台が一周すると、いよいよその上を歩いてみた。貴重な体験を思い出に、家族は笑顔で写真に収めていた。
 整理券1番の池田波琉君(小1)は、アイアンホース号が大好きな少年で、アイアンホース号をとても心配しているひとり。少し緊張した様子で、「初めて転車台を歩いてみた。楽しかった。アイアンホース号が帰ってきたら一番に乗りたい」と話した。
 同時に、アイアンホース号が停車する中央駅に、普段公開していない雪払車と車掌車を、5月6日(日)まで公開している。
 蒸気機関車アイアンホース号
 関連記事