アイアンホース号 GCF途中経過報告会


 6月18日(月)、小樽市総合博物館(手宮1)は2階会議室で、蒸気機関車アイアンホース号修繕費の寄附を募る、ガバメントクラウドファンディング(GCF)の途中経過と返礼品追加について、記者会見を開いた。
museum1.jpg ふるさと納税制度を活用した同号の修繕費600万円分のGCFを、4月23日から開始したところ、6月17日(日)現在で、道内外201人から4,425,648円が集まった。
 中には、子どもが小遣い全額を寄付した微笑ましいエピソードもあり、幅広い世代の同号復活を願うファンがいる。締切が7月21日(土)までとなり、目標額には150万円ほど不足している状況だ。
 返礼品にも工夫を凝らし、新たに6月15日(金)から、5,000円以上の寄附で、冊子「アイアンホース号porter4514」(A5・20ページ)と5枚組ポストカードのセットを加えた。
 この冊子は、有限会社ウィルダネス代表の佐藤圭樹氏が編集制作。この度、同号とGCFを応援するため、400冊を同館に寄贈。
 今後、アイアンホース号復活運転のセレモニー(7月下旬頃)で、先着100組に無料配布し、GCF体験メニューを含めた同号関連事業の参加者にも配布する予定。
museum2.jpg 同代表は、鉄道車両を調べる中、2010(平成22)年に公式ガイドブックの制作を手がけ、2013(平成25)年に2版を発刊。転車台での様子・同号のプロフィールとメカニズム・普段見られない場所まで潜入取材し、運転操作などこれまでの取材を活かし、冊子に上手く盛り込んでいる。
 石川直章館長は、「アイアンホース号はどういう機関車なのか、思いを馳せながら冊子を見ていただきたい。美しい町に美しい蒸気機関車が走っていることが良く分かるポストカードもあわせた。クラウドファンディングに、ぜひ協力していただきたい」と話した。
 同号は、現在、大阪の工場でボイラーを修理中。溶け栓の修理、煙管の交換工事が終了。担当の伊藤公裕スタッフが大阪に向ったところ、18日(月)に地震があったが、ボイラーは無事。本日予定していた耐圧性能検査を明日に変更し、当初予定に支障がない様子。
 6月下旬には大阪から札幌へ搬送して組み立て、7月中旬に小樽へ搬送する予定。火室作成作業を行い、試験走行。下旬には、運転再開記念で試運転を実施し、その後、本格的な運行となる。
 6月30日(土)10:00〜11:00、クラウドファンディング「体験」の返礼「小樽市総合博物館館長と歩く小樽と鉄道の歴史」を実施。
 ミュージアムラウンジ「鉄道の科学実験」7月16日(月・祝)13:30〜14:30
 本館・実験室 講師:東山一成
 運転再開記念企画展
 「蒸気機関車アイアンホース号と旧手宮鉄道施設ー動態保存への取り組み」
 7月28日(土)〜8月26日(日) 同館・企画展示室
 アイアンホース号・ガバメントクラウドファンディングについて
 ふるさと納税還付・控除限度額計算シュミレーション
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