アイアンホース号 3ヶ月ぶり小樽に帰還

 小樽市総合博物館(手宮1)本館の動態保存中の蒸気機関車アイアンホース号が、大阪のボイラー会社での修理を済ませ、7月12日(木)に帰還。3ヶ月ぶりに勇姿を見せ、心配していた関係者やファンを安心させた。
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 同号は、昨年10月に重大な故障が見つかり運行を休止。検討の結果、修理を行うこととなり、クラウドファンディングで資金を集め、再びアンアンホース号の汽笛を鳴らそうと計画。
 大阪での修理完了後に、苗穂の札幌交通機械の工場で組み立て作業を済ませ、トレーラーに積み込まれ、9:30に出発、11:30に当館駐車場に到着した。見学に訪れていた小学生らが出迎えた。
 13:00からは、札幌校通機械7名・三和重機5名・担当職員の伊藤公裕さんらによる、トレーラーからの降ろし作業が行われた。
ironhorse2.jpg アイアンホース号を載せたトレーラーが構内に入り、2台のクレーン車で、アイアンホース号を吊り上げ、13:30に線路に降ろされた。
 人力でアイアンホース号を、転車台に移動させ、方向転換し、13:45に機関車庫に無事格納した。その後、機関車庫内で、炭水車と連結作業が行われる。
 来館者は、2階テラスからその様子を見守り、無事に格納される様子を見て安堵の表情を浮かべた。
 石川直章館長は、「予定の工程で戻ってきた。機械物は、ふたを開けてみなけらば分からないが、今はほっとしている」と話した。
ironhorse3.jpg 昨年8月まで3シーズン機関士を務めていた男性は、「様子が気になり来てみた。これからが心配。走ってみなければ分からない。上手く蒸気が上がってくれれば」と話した。
 今後、安全弁の調整等を行い、18日(水)に最初の試験走行を見込み、19日(木)・20日(金)も試験走行を予定している。
 21日(土)復活運転記念イベント「おかえりなさい!アイアンホース号」を実施し、9:30から入館者先着100組に冊子「Porter4514」を進呈。
 10:30から機関車庫1号から出庫し、中央駅でGCF寄付者による最初の鐘を鳴らすセレモニーを行い、終了後、乗客を乗せて出発する。13:30からも復活記念運転を行い、22日(日)11:30と13:30にも運行する予定。本スケジュールは、準備作業の進捗状況により遅延や変更がある。
 小樽市総合博物館
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