お産をテーマにふれあい健康教室 小樽協会病院


 小樽協会病院(住ノ江1)2階講堂で、9月1日(土)12:00~13:15、一般市民を対象とした「ふれあい健康教室」を開催し、20名が聴講した。
kyoukaiH1.jpg 患者に寄り添い、心の通った優しい医療を目指す当院が開く同教室は、様々な病気をテーマに開催。前回8回目は昨年11月に、「気胸について」をテーマに開催された。
 7月に3年ぶりに産婦人科で分娩の取扱いを再開し、これまで13名が誕生。9回目となる今回は、「安全なお産のためにできること」をテーマに、当院で出産した人やこれから出産を控えている人、出産を考えている人や家族が集まった。
 産婦人科主任医長の黒田敬史氏、4階病棟師長の水口美紀子氏、医事課長補佐の齋藤尚史氏が講師を務めた。
kyoukaiH2.jpg 黒田医師は、妊婦が安全安心に妊婦生活を送るために、どんなことが大切か問いかけた。高齢出産や遺伝家系等による婦人科に関わる遺伝相談について、「染色体異常(ダウン症)は、高齢妊娠で発症する訳ではないが、正しい知識を持つことで不安解消にも繋がる。赤ちゃんに疾患の心配がある時、赤ちゃんに疾患の可能性がある背景がある時などもカウンセリングの対象となる。
 サポーターとなる皆さんには、妊婦に気持ちを聞き、よかれと思うアドバイスが逆に苦しめていないか、正しい知識や考え方を一緒に学んでほしい。
 母親のエネルギーには限りがり、家族のサポートが必要で、足りないものは地域の方がもってくれれば、妊婦はどれだけ楽になるだろうか思う」と強調した。
0901kyoukaiH.jpg 7月に当院で生まれた子どもの父の話では、職場の協力を得る事ができ、切迫早産の妻を支え、無事に誕生した話を聞き、温かい気持ちになった。
 水口看護師長は、陣痛・分娩・回復が1つの部屋で行える「LDR」を導入していることや、産後ケア事業について、齋藤医事課長補佐は、分娩の費用について説明した。
 次回のふれあい健康教室は、11月頃を予定している。
 小樽協会病院
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