環境を守ろう! CAN-ART フェスティバル


can-artfes1.jpg 様々な容器の開発と販売を行う北海製罐株式会社(本社東京)が主催する、2018 CAN-ART フェスティバルが、9月22日(土)~24日(月)の3日間、小樽市観光物産プラザ(色内2)3番庫ギャラリーで開かれ、小樽市をはじめ、小樽市消費者協会、スチール缶リサイクル協会など9団体による展示ブースで環境関連のPRが行われた。
 「身近なところから楽しく広げよう!空き容器捨てない町づくり」をスローガンに、グループ会社の社員や家族とともに、1993(平成5)年にスタート。今年で26回目、小樽での開催は23回目となる。
 22日9:00から開会式が開かれ、主催者を代表して吉澤英幸理事は、「容器の軽量化など環境に負荷の少ない材料の開発で環境保護等を行うが、市民に協力していただかないことには効果が出ない。
can-artfes2.jpg期間中色々な方に見ていただき、環境について真剣に考え、実際に実行していただき、世界の環境を良くしてもらいたい」と挨拶した。
 迫(はざま)俊哉小樽市長は、「地域に根ざした環境活動を今日まで続けられ、心から敬意を表する。このフェスティバルを通じて、環境に対する理解や考えが広がることを期待する。市も国の推進事業を活用してクールチョイスを展開したいと思う。二酸化炭素の排出の少ないことやもの、スタイルを賢く選択していこうというもの。ひとりひとりの市民が環境に関心を持ってもらう機会になることを期待する」と述べた。
 会場中心部に設置された、空き容器を再利用した巨大オブジェのお披露目も行われた。
can-artfes3.jpg 今回は、上野動物園のパンダ誕生にちなみ、スチール缶700缶・ペットボトル100本と各工場で集めたペットボトルのラベルを再利用して、親子のパンダを再現。スチール缶はパンダに、ラベルは笹や枝・葉っぱに使われた。
 木々に見え隠れしている小さなパンダの数を当てるクイズも行われ、来場者を楽しませた。
 小樽市と回収業者のマテックは、市役所に常設の小型家電の回収ボックスを会場に設置して、使用済みの携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなどの小型家電を無料で回収するサービスを実施。
 また、市が推進する政府取組みの省エネ・低炭素型の製品・サービスの利用や行動など、温暖化対策を意識した賢い選択を促す国民の運動「COOL CHOICE」についても、ティッシュを配布して紹介した。
can-artfes4.jpg 同消費者協会は、環境に関わる消費者力テストや活動のPRパネル、リサイクル作品、子ども達に人気のペットボトルで作る風車を展示した。
 アルミ缶リサイクル協会では、アルミ缶の製造工程やアルミ缶で作った折鶴を展示。来場者の興味を引き寄せた。1971(昭和46)年の缶よりも9g軽量化させ、省資源に繋げた。回収したアルミ缶57缶から1kgのアルミになり、新地金に比べて再生アルミを利用する方が、必要なエネルギーが約97%も節約できるなど、リサイクルの必要性をアピールした。
 使用済みのスチール缶の散乱防止対策と再利用について研究し、社会貢献を目指すスチール缶リサイクル協会は、スチール缶をリサイクルした湯たんぽややかん、おしゃれな缶も紹介、スチール缶について知識を養う冊子も配布した。
 この催しは、23日(日)・24日(月)も9:00~16:30で実施している。
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