戻ってきた観光バス!堺町通りにも人出


 9月6日未明に起きた震度7の胆振東部地震で、震度4に見舞われたが被害の無かった小樽市に、1ヶ月半を過ぎ、ようやく観光バスが戻り始めている。
 観光名所の小樽運河沿いにある堺町の市営観光バス駐車場は、地震以降、一台も観光バスが来ず、係員の雇用問題にも及び、観光小樽の経済の先行きにも暗い影を落としていた。
kankobus.jpg 秋の観光シーズンの9月の連休になっても消えた観光客の姿が見られず、9月中は飲食店・土産物店なども閑古鳥が鳴いていた。
 しかし、10月中旬になり、ようやく観光バスが同駐車場を埋めるようになってきた。これは、地震風評などの影響による観光客の急減対策として、国が実施した道内観光の宿泊料を大幅に割り引く優遇措置の効果が大きいという。
 道内地震復興への手助けとして、この際、大幅割引の宿泊券を使っての道内観光に繰り出し、小樽にも観光客が戻りつつある。国内観光客が使う観光バスが戻りつつあるが、国外観光客の姿は依然として少なく、かつての外国パワーは、まだ戻っていない。
 臨港線沿いの寿司店は、「これまでは、店内で中国語・韓国語が飛び交っていたが、最近は日本語が多くなり、外国人観光客の姿が少なく、かっての賑わいを取り戻すには、まだまだ日数がかかると思う。秋の観光シーズンで稼げなかったことは本当に大きい。これから寒さがやって来るので、観光客も減ることになり、先行きは暗い」と話す。
 道内に雪の便りが届くようになっており、小樽の気温も一桁台に突入。急激に冬景色が迫っている中で、これから先、観光バスはどれくらいの客を運んでこれるのだろうか。
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