中小企業の安定経営推進 金融懇談会


 小樽商工会議所(山本秀明会頭)は、11月29日(木)13:30から、市内5つの金融機関と北海道信用保証協会の代表者・小樽市・同所関係者が集まって金融懇談会を開き、市内中小企業の安定経営推進のため、積極的な支援協力を求める体制を確認した。(写真提供:小樽商工会議所)
1129jcc.jpg 金融懇談会は、冬場になると建設の仕事が切れる中小企業支援の一環として実施したのがきっかけで、毎年この時期に開かれている。
 今回は、9月6日に発生した胆振東部地震の影響の聞き取り調査結果を報告。地震直後に道内や市内への旅行・宿泊のキャンセルが発生し、観光客が減少。停電による物流の混乱により、商品・材料の廃棄など営業活動に支障が生じた。採算が悪化している観光関連企業に対しての支援を要望。
 市や市内金融機関と連携し推進している平成27(2015)年度発足の小樽創業サポート支援事業では、平成27(2015)年度〜30(2018)年度10月末に、相談件数137件で60件もの起業に結びついている。29(2017)年度までに起業した49件のうち、廃業は2件に留まった。今後も廃業抑制の推進に取り組み、同事業に関わる融資に対しても積極的な支援を要望した。
 また、今年6月に、市や金融機関、税理士等専門家等と連携した、事業承継相談窓口を設置。設備投資や既存事業所の新事業の展開・再編・統合等に必要な資金の支援を要望した。
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