ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス 15回で区切り


0104vioramaster2.jpg ヴィオラマスタークラス実行委員会(高野るみ代表)が主催して、国内外で活躍する演奏家今井信子氏が講師を務める「第15回ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス」が、遂に幕を下ろす。
 同氏の音楽仲間をはじめ、国内外で活躍する卒業生・受講生や講師等、昨年の約2倍の総勢60名が集結。小樽・札幌の9ヶ所で、最後の華やかな演奏会を繰り広げる。
 同クラスは、2004(平成16)年、ボランティアのまちづくりで始まり、その後、同実行委員会を設立。多くの協力を得ながら、100名を超える受講生を世界に輩出。ヴィオラアンサンブルの可能性を広げた大きな演奏会に成長したが、2019(平成31)年の第15回目で区切りをつけ最終回とした。
 今井氏は12月31日(月)に小樽入りし、1月2(水)にアシスタント・講師・受講生らが揃い、午後から練習会を実施、3日(木)までには約50名が集まり開講式を行う。
2012viora1.jpg 地域住民への恒例コンサートとして、1月5日(土)10:00から朝里南会館で子ども新年会、6日(日)11:30から小樽市観光物産プラザ(色内2)1番庫で小樽ゆき物語街角コンサート、8日(火)13:30から杜の広場(稲穂2)で訪問演奏会を無料で開く。
 また、13日(日)11:30から小樽市民センター(色内2)マリンホールで、小樽ゆき物語ランチタイムコンサートを無料(整理券配布)で。これまで台湾と交流を深め、同出身の受講生や卒業生・演奏家がフィナーレに駆けつけ、台湾メンバーによる特別演奏会を行う。プログラムは、今井 信子(ヴィオラ)・奥泉貴圭(チェロ)・林 暉鈞(ヴァイオリン)によるベートーヴェン:弦楽三重奏曲 ハ短調 Op.9 No.3より、彭靖:ヴィオラ四重奏のための組曲「こどものころ」を全員で、午後のひと時を優雅に音楽で過ごす。
 ニューイヤーコンサート in 小樽は、6日(日)15:00から同マリンホールで、バルトーク:ヴァイオリンソナタ第2番と今井氏のヴィオラと田中理恵氏のピアノ他6曲を。ニューイヤーコンサート in 札幌は、12日(土)13:30から札幌コンサートホール・キタラ(小ホール)で。
2012viora2.jpg 小樽マスタークラスの集大成となるグランドフィナーレは、14日(月・祝)15:00から同マリンホールで、モーツアルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を丸山和影の演出で、小早川麻美子がヴィオラを主体とした器楽アンサンブルに編曲して、約25曲を演奏。序曲とフィナーレには50名超える特別編成オーケストラで演奏。パントマイムとダンスを交えた新しい音楽劇で、15回目を締めくくる。
 同実行委員会・高野代表は、「小樽で育ててもらった当時の高校生や大学生が国内外で活躍し、今回、里帰りも含めて集まり、今井氏の下で顔を合わせ演奏できる貴重な機会。周りで見ている方々も、懐かしい思いがすると思う。ぜひ聴きにいらしていただきたい」と来場を呼びかけた。
 今井氏は1943年東京生まれ。国際的ヴィオラ奏者でソロや室内楽で活躍。クロンベルク・アカデミー、アムステルダム音楽院、上野学園大学、ソフィア王妃高等音楽院教授。2004(平成16)年7月に第1回目を開催し、2007(平成19)年1月から、小樽らしさを感じる冬に変更して毎年開かれ、今回で15回目を迎えた。2012(平成24)年から小樽ふれあい観光大使を務め、小樽市議事堂コンサートを開いた。
 1月6日(日)・12日(土)のニューイヤーコンサート、14日(月・祝)グランドフィナーレのチケットは、一般前売2,500円(当日3,000円)・高校生以下500円(小樽公演は当日会場販売)
 チケット取扱い:小樽市民会館・市民センター・玉光堂駅前店・道新中販売所・大丸プレイガイド・道新プレイガイド・キタラホールプレイガイド(12日公演のみ)
 第15回小樽ヴィオラマスタークラス 2019 グランドファイナル
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