北前船を知ろう! 本気プロが探検ツアー

 北前船の寄港地として、小樽も日本遺産追加認定を受け、小樽商科大学本気プロ「日本遺産による小樽の活性化」チームは、堺町通りと北前船の意外な関係を探る「北前船ストリート探検ツアー」を、3月24日(日)13:00から、小樽市観光物産プラザ(色内2)に集合して行われた。
 未明から降った雪で12cmの積雪を記録した小樽は、気温もマイナス2℃前と寒い日となったが、24名の親子が参加し、3班に分かれてツアーが行われた。
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 日頃から観光客等へのガイドで活躍しているおたる案内人ボランティアガイドの会の大井さん・伊藤さん・阿部さんの3名が協力。小学生に分かりやすく、クイズを交えながら案内を務めた。同ガイドの会にとっても、市民向けに堺町通りでの北前船関連ガイドは初めてとなる。
 北前船ストリートとは、北運河方面から小樽倉庫、堺町通りを通り、旧魁陽亭までのコースで、北前船の構成文化財や北前船船主ゆかりの建物が並んでいる。
 同プラザを出発して、ガイドから北前船に関連する話や小樽の歴史を聞きながら、色内大通り・堺町通りを通過し、ゴールのメルヘン交差点まで、約1時間かけて探検。
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 北前船の船主が明治27(1894)年に建てた小樽倉庫(小樽市観光物産プラザ)から案内が始まり、25件もあった銀行についてや石造り倉庫にあるうだつについて、物資の他に文化も運び、石造り倉庫についている印もそのひとつであること、大正9(1920)年の最初の国勢調査の人口が小樽は10万8千人で、札幌よりも多かったなどが語られた。
 ツアーコース外だったが、ストリートの終点の旧魁陽亭は、北海道で一番古い料亭と言われ、北前船の船頭と商人が取引に利用していた。
 獅々掘由吹君(小6)と弟の晃仁君(小2)、従兄弟の坪田優真君(小4)は、「話を聞いて、北前船がなかったら、小樽がこんなに繁栄しなかったと思った。小樽の柱となる船」と感想を話した。
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 ガイド役の伊藤さんは、「まじめに興味を示しながら聞いてくれた」と話し、本気プロメンバーは、「企画に時間がかかり、開催が急になってしまったが、多くの子ども達が参加してくれて良かった。ガイドの内容も面白かった」と満足していた。
 3月31日(日)まで小樽北前船ストリートスタンプラリーも開催され、スタンプカードがついた北前船手形は、小樽市観光物産プラザ(色内2)・小樽芸術村(色内1)・おたる瑠璃工房(堺町5)・おたる瑠璃工房運河館(堺町1)・スーベニールオタルカン(入船1)・利尻屋みのや不老館(堺町1)・小樽北勝庵(色内1)・くぼ家(堺町4)・堺町通り商店街観光案内所(堺町6)・小樽オルゴール堂本館(住吉町4)に配置され、市内8ヶ所に設置されたスタンプを2個以上を押印すると、先着200名に北前船ゆかりの菓子「コーヒー糖」がもらえ、豪華景品が当る抽選に応募できる。
 同手形を提示するだけで、小樽北勝庵でにしんそばを300円引きで、くぼ家のコーヒー全品100円引きとなる。関係者は、同スタンプラリーに多くの参加を呼びかけている。
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