今シーズン初寄港クルーズ船を検査 小樽税関


桜前線が函館・札幌に到着と同時に、4月24日(水)、初寄港のオランダ船籍「ウエステルダム」が小樽港に寄港し、2019年クルーズ船寄港の幕が開けた。
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それに合わせ、函館税関小樽税関支署(港町5)は、22日にウラジオストクから小樽港に寄港し、小樽で下船する乗船客において、手荷物検査を実施。
予定より早い6:00に勝納ふ頭に接岸。船内の出口付近で8:30から、バッグの中身をチェックするなど、税関職員7名が対応した。
一時的な下船の場合は荷物が少ないため、船内で実施するが、最終地点となる場合は、荷物が多いため、屋外テントを設置することもある。
同検査は、社会悪物品の水際取締強化のために実施される。以前は、長期に渡る航海でかつ乗船費用が高価であったが、現在は、短期間航海で乗船費用も安価な設定が多く、密輸の手段に使われることが懸念され、より一層の取締を強化している。
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全国でクルーズ船を利用した主な事件は、2018(平成30)年4月、台湾から那覇新港に到着した台湾人男性旅客の携帯品検査において、靴底などに隠し持っていたケタミン7.2gを摘発。
2017(平成29)年8月、中国・上海港からクルーズ船を利用して長崎港に到着した中国人男性のクルーズ船客室内から、覚醒剤約6gを発見し摘発した。
小樽税関支署は、2018(平成30)年に10隻のクルーズ船の検査を実施し、2019年は寄港予定のクルーズ船29隻のうち、外国船籍の16隻の検査を予定している。
函館税関
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