旧日本郵船株式会社小樽支店120周年祭 歴史に触れる2日間

 旧日本郵船株式会社小樽支店(指定管理者:株式会社日比谷花壇)は、竣工120周年を迎え、9月19日(土)・20日(日)の両日、歴史に触れる120周年祭を開き、両日9:30~17:00まで入館料無料とし、トークイベントをはじめ、ワークショップ、運河公園でのグルメやキッチンカーの出店、音楽ベントも開催された。

 一番の目玉となる館内の壁の装飾に使用された「金唐革紙」(ここでは金唐紙)のワークショップとトークイベントも行われた。

 金唐紙研究所(東京都)の江端茉衣さんが講師となり、同支店1階営業室でトーク&実演イベントが開催され、

2日目の9月20日(日)には、約60名が訪れ金唐紙の話に聴き入った。

 金唐紙は、明治期、洋館や貴賓館の壁紙として使用されていたが技術が途絶えてしまったが、江端さんの祖父上田尚さんによって蘇らせ、同氏は、1983年、同支店の修復工事に従事し、1985年に金唐紙研究所を設立。

 2005年に国選定保存技術保持者に認定、2024年同支店の2期工事にも従事、2025年に同氏永眠。遺言により孫の江端さんが2025年2代目として継承した。

 最初に、制作工程の映像を見てから、江端さんの解説と実演が始まった。

 金唐紙は、同支店の2階の貴賓室や会議室の壁に使用されている。

 金唐紙は、特注の手すき和紙に錫箔を貼ったものを模様が掘られた円筒型の木にはり、豚などの毛を使った大小の刷毛で打ち付け、文様を浮き上がらせ、色彩とワニスで仕上げる日本独自の装飾壁紙。

 連続模様を出す工夫や、和紙の厚さ、水平に打ち込む加減など、ところどころに職人の熟年の技が必要となる。

 実演では、それらの工程を見せ、木に張り付けた和紙を刷毛で叩く音が会場に響いた。

 実際には、2人組となり息を合わせて、刷毛で模様を紙に打ち込むらしい。ロール型なのは、連続模様をぐるぐる回るように打ち出すためだという。刷毛の摩耗も激しく、ここ郵船での張替えには、3ヶ月で10~20本の刷毛を使用したエピソードも語りながら、江端さんは、「日本の技術だと言う事を知ってもらい、海外へも目を向けたい。みなさんの身近なものとして届けたい」と、話した。

 司会役の元館長の石川直章さんは、「使われないと残らない。栞や名刺入れなど試みが貴重な技術を支えることになる」と、話した。

 市内の女性は、「2階の壁に使用されている金唐紙は知らない事ばかりだったので、参加して良かった」と、話していた。

 会場内では、個性溢れる店舗「COFFEA AGE」などの販売なども行われた。

 14:00からは、金唐紙ワークショップを開催。2日間共に、各回10名の予約は、即日いっぱいになったという。

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