ノーマ・フィールド教授、小林多喜二を語る

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


takiji7.jpg 市立小樽文学館(色内1-9)で23日(日)17:30より、生誕100周年小林多喜二展記念特別講演会が行われた。
 講師には、最愛の祖母が小樽で生まれ育った、シカゴ大学ノーマ・フィールド教授を迎えた。多喜二に対する市民の関心の高さから、会場は200人を集める超満員となった。
 講演は、亀井秀雄市立小樽文学館長の話で始まった。亀井館長は、「テガミ」と題された、戦前の“壁小説”の例を取り出し、プロレタリア文学が、読まれていた時代背景を説明した。これを踏まえて、フィールド教授へとバトンが渡された。
 フィールド教授は、20日(木)に開催された多喜二の墓前祭や、「記念の夕べ」に出席した時の気持ちを率直に語った。「多喜二は、共産党員という側面で見られがちだが、それだけではない、人間性も兼ね備えていた。」「多喜二の殺され方からして、彼を英雄視しがちであるが、生きていてくれて、社会に影響を与え続けていてくれる方がいいし、母や肉親なら、なおそう思ったに違いない。」「戦前、命を落とすような状態になる前に、どうして皆が立ち上がらなかったのだろうか。」「一昨年の9月11日以降、アメリカ政府の動きは、戦前の日本やドイツに似ている。表現の自由が抑圧されている。」などと語った。
 会場では、フィールド教授が、気軽にサインに応じ、参加者との懇談会が続いた。