小樽港ふ頭、7月1日から市民・釣客の立ち入り規制!


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 小樽港に張り出している各ふ頭に、急ピッチでゲート・フェンス造りが進み、間もなく完成し、市民や釣客を大幅に閉め出すことになった。

 これは2004年7月1日に発効する、改正ソーラス(SOLAS)条約による、テロ対策のための港湾保安を強化する措置による。

 このため、小樽港内の勝納ふ頭・中央ふ頭・港町ふ頭・第3ふ頭などが、ゲート・フェンス・鉄条網で囲まれ、市民や釣客も閉め出されることになった。

 各ふ頭に設けられる制限区域は、車や人の立ち入り規制を行い、24時間体制での管理や警備が行われる。全20ゲートのうち、11ヶ所のメインゲートには、午前6:00から午後8:00までの14時間は、警備員を配置し出入管理を行い、午後8:00から午前6:00までの10時間は、警備車両による巡回が行われる。24時間体制で管理が強化される。この警備費用は、2004年7月1日から2005年3月31日までで6,870万円がかかる。

 管理が一段と強化される各ふ頭や岸壁は、これまで市民や釣客たちの絶好の癒しスポットで、人気もあっただけに、影響は大きいものがある。

 休日にはいっぱいの釣客が、肩を並べて釣竿をたらしていた小樽港の光景も、7月1日からは見られなくなる。

 ◎SOLAS条約について

 ソーラス(SOLAS)条約とは、1912年4月に起きた、かの有名なタイタニック号の海難事故を契機に、各国の船舶の安全確保について、国際的に取り決めることにし、1914年1月から「海上における人命の安全のための国際条約」として採択された。この後、同条約は時代とともに改正を重ねてきており、2001年9月のアメリカの同時テロを契機に、2002年12月に海事・港湾の安全強化を目的とした改正ソーラス(SOLAS)条約となり、2004年7月1日の条約発効の日までに、国際航海に従事する貨物船や旅客船に供する港湾施設の保安強化が決められた。

 小樽港のふ頭の保安管理強化は、この改正ソーラス(SOLAS)条約に伴う措置で、テロ行為などから保安確保のために岸壁やふ頭にゲートやフェンスを設置し、「制限区域」を設け、車や人の立ち入り規制を7月1日から行うもの。

 7月1日からは、小樽の海と人を結びつけていた岸壁やふ頭も無粋な鉄条網で囲まれ、市民や釣客が閉め出されることになった。

 ◎SOLAS条約について