朝里川温泉の8施設が温泉表示方法を改善!

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 朝里川温泉の水道水の加水問題で揺れた、市の源泉から給湯を受けているホテルや旅館など8施設が、温泉の表示方法を改善した「お知らせ」を10月1日から張り出すことにしたと発表した。

 これは、一連の報道が、源泉を管理する小樽市が、湯量を確保するため新源泉を掘ったところ、貯湯槽に泥水が混じったため、8施設へ2002年12月の11日間だけ水道水100%を給湯したことが大きく問題視されたことから、当時の表示方法が十分でなかったことを踏まえ、この10月から実施することにしたもの。

 「お知らせ」は、各施設で若干の違いがあるものの、「温泉の供給が小樽市の源泉からのもので、温度が若干低いため加温しており、限りある資源の保護から温泉水を循環ろ過していること。レジオネラ属菌の殺菌処理も実施して温泉水の管理には万全を期している」ことが記されている。

 市の源泉を利用している朝里川温泉の8施設側では、全国の一連の温泉報道の中で、温泉でなかったのに水道水を加熱して温泉と不当表示した他の温泉の事例と一緒に報道されていることの誤解を解きたいとしている。

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 2年前の11日間の水道水の100%加水の時も、各施設の温泉の貯湯槽で対応しており、浴槽では最大でも50%の加水にしかならなかったとしている。また、2003年から2004年にかけての8ヶ月間レジオネラ属菌対応で30%の加水があったことも、温泉成分表示表に記載されており、それを脱衣所などに表示していたという。ただ、当時の表示方法が文字が小さく判りやすいものでなかったことを反省し、今回の判りやすい「お知らせ」で、地に落ちた温泉イメージを回復し、客足の戻りに繋げたいとしている。

 8施設では、源泉かけ流しの温泉ではなく、30℃前後の温泉水を加温し、循環ろ過式で供給していることを明確にして、今後も正確な情報公開に努め、朝里川温泉のイメージアップを図りたいとしている。

 小樽市の源泉からの温泉供給を受けている朝里川温泉の8施設は、小樽朝里クラッセホテル・小樽簡易保険加入者ホーム・複合施設朝里温泉・ケアハウス朝里温泉・ホテル武蔵亭・小樽旅亭蔵群・ゆらぎの湯・プチホテルろーまん。 

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