575に詠まれた小樽の街!観光俳句『入選句集』発行!


 2004年3月から2005年2月までの投句を集めた、「小樽市観光俳句ポスト入選句集」の2004(平成16)年度版が、このほど小樽市から発行された。
 観光俳句ポストは、市内の観光名所の小樽運河や天狗山などに8ヵ所に設置されている。観光都市小樽を訪れる観光客の楽しい思い出作りとして、1992年10月に始まり、既に12年半が経過。総数で15,594もの投句があり、今回で12冊目の発行。
 12冊目となった2004(平成16)年度版には、春夏の部(3~8月)371、秋冬の部(9~2月)281の計652の投句から、春夏秋冬別にそれぞれ、特選3、秀作5、入選10が選ばれている。選者は小樽俳句協会の正部家一夫正顧問、後藤一秋会長、米山杜城子副会長の3氏。

《春の部》

  選者  正部家一夫

爪弾きの黒人霊歌 梅雨運河

北海道小樽市  桑山みさお

花人となりて 多喜二の碑に逢ひに

北海道小樽市  眞壁 睡渓

盛衰を語らぬ 運河雪の果 

神奈川県逗子市 原澤 遊風

《夏の部》

  選者  米山社城子

波止場までセピア通りの街薄暑

北海道小樽市  花田 禮子

小樽てふ街美しや夏つばめ

香川県高松市  熊野 君子

灯台よ鰊御殿よ岬は夏

神奈川県横浜市 阿部 信

《秋の部》

  選者  後藤 一秋

コスモスが運河に映す今昔

大阪府堺市   水谷 弘和

秋晴に弾むメルヘン交差点

北海道札幌市  はづきしおり

蔦紅葉日に日に蔵の粗格子

北海道小樽市  木戸てる子

《冬の部》

  選者  正部家一夫

フェリーより南国ナンバー春立ぬ

北海道札幌市  堺 久子

韓国語飛び交ふ運河小六月

北海道小樽市 桑山みさを

春の雪ちらつくメルヘン交差点

北海道小樽市 伊東一子

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