花冷えの桜前線!手宮公園の桜が2年連続の”異変”!


 桜前線の北上で、5月10日に札幌でソメイヨシノの開花宣言がなされた。ようやく、小樽でもソメイヨシノの花が開き始めた。しかし、居座る低気圧の影響で、気温も上がらず、肌寒い日が続き、一斉に花咲く満開の風情にはまだ遠い。
 市内の桜の開花の指標となっている小樽警察署前の桜は、11日(水)には5分咲きとなり、道行く人の足を止めているが、昨年よりも一週間は遅れている。
 昨年は、市内のソメイヨシノでは、2、3分咲きがせいぜいで、満開にならず、すぐに葉桜に変わった”異変”があり、夜桜ライトアップの日程なども大きな影響を与えた。
 昨年には、花付きが悪く満開に程遠かった、花園橋、南小樽駅、平磯公園のソメイヨシノは、今年は花芽を十分に付けており、天候が回復すれば見事な光景になろう。
 しかし、約700本のソメイヨシノがある手宮公園や手宮緑化植物園の桜は、今年も2年連続で、花付きが極めて悪く、とても満開を望めぬ”異変”に襲われている。
 手宮緑化植物園の管理事務所では、「昨年の秋の台風で木が相当に痛めつけられたので、花付きも悪いと思っていたが、2年連続での異変には、経験もなくビックリしている。花見客もがっかりするほど花芽がついていない。今年も2分咲きにも行かず、すぐに葉桜になってしまう」と異変を嘆く。
 夜桜ライトアップで人気の手宮公園では、すでにライトアップの準備が終わり、いつでも開始できるようになっている。公園内の約700本のソメイヨシノは、花付きが極めて悪く、パラパラとしか花芽が見られない。
 昨年のライトアップの日程は、ソメイヨシノの”異変”で3回も順延を迫られたが、結局、例年のような見事な開花は見られずに終わった。今年の花付きから2年連続の異変が繰り返される公算が大きくなっている。春の宵に夜桜見物を楽しみたい人には、残念な夜となりそうだ。

小樽警察署

小樽税務署

花園橋

JR南小樽駅

平磯公園

緑化園

手宮公園