手宮緑化植物園のソメイヨシノ、2年連続の”異変”!

 手宮公園の一番奥にある手宮緑化植物園は、市の重要眺望地点に指定され、芝生広場からは、小樽港や石狩湾の素晴らしい風景が眼下に広がる。桜の隠れた名所としても知られ、ソメイヨシノの名木や並木もある。2年前までは、満開のソメイヨシノが花をたわわに付け、花びらが舞散る見事な光景を見せていた。
 同園には、厩稲荷神社の並びに、枝ぶりの良い樹齢を重ねた大木のソメイヨシノとソメイヨシノの並木があり、例年の満開時には見事な花を咲かせ見物客を喜ばしていた。
 しかし、昨年には花芽がほとんど付かず、満開のないままに葉桜に変わってしまった異変が起き、関係者を心配させていた。
 このため、今年のソメイヨシノの咲き具合に関心が集まっていた。今年も昨年と同じ状態の花付きの悪さで、満開のないまま葉桜に移行してしまった。
 この2年連続のソメイヨシノの異変は、手宮公園でも同じで、夜桜ライトアップをしている関係者にもショックを与えている。
 2年続きの天候不順や台風で痛めつけられたことや、手入れが悪くく樹齢が尽きたのではないかといった原因を取りざたする人もいるが、本当の原因は判らないと関係者は首を傾げるばかりだ。
 昨年は、花園橋や南小樽駅のソメイヨシノも異変に見舞われていたが、今年は復活して見事な満開となっている。手宮公園と手宮緑化植物園のソメイヨシノだけが、2年連続の異変に見舞われている。
 週末に手宮緑化植物園に訪れた見物客たちも、あまりの寂しい花付きに不審顔で係員に尋ねる人が多かった。
 2年連続の異変の原因究明と対策で、手宮地区に来年こそは満開のソメイヨシノが復活して欲しいと願う市民が多い。