小樽市議会・第3回定例会28日開会!


 小樽市議会(中畑恒雄議長)の9月市議会・第3回定例会が、9月28日(水)から開会される。


 本定例会には、市長が専決処分したアスベスト対策費を計上した、平成17年度一般会計補正予算、国民健康保険特別会計補正予算などの予算議案、11億7,977万円の実質赤字収支となった平成16年度一般会計や各特別会計歳入歳出の決算認定、小樽市税条例の改正案など議案42件、専決処分報告などが提案される。


平成16年度一般会計の実質赤字は11億7,977万円!


 小樽市は、巨額の借金(約1,329億円)に喘ぎ、その返済に追われ、市予算は平成16年度・17年度と、2年続きのマイナスの赤字予算を計上している、この中で、平成16年度の一般会計の実質赤字額は、11億7,977万円にのぼったことが判明した。


 この赤字額は、平成17年度予算から繰上げ充用するという、“禁じ手”での予算編成を行っていた。この赤字額の繰上げ充用はそのまま、次年度にも引き継がれることになり、二進も三進もいかない赤字まみれの「日本一の貧乏都市」(山田市長)の実態を露呈している。


アスベスト対策に約4億円!吹き飛ぶ市有林売却益!


 また、突如、落下してきたアスベスト(石綿)問題で、その対策費として、小中12校で8,500万円、総合体育館アリーナ1億6,000万円、市施設の6,230万円などや、今後、対策を迫られる小中学校5校の対策費などを合わせ、総額約4億円の支出を強いられることになった。この費用は、市債による借金で賄われることになり、市の財政をさらに圧迫することになった。


 アスベスト対策の約4億円の計上で、蘭越町にあった市有林の売却で得た2億7,520万円は、消し飛んだことになる。


 28日開会の9月市議会・第3回定例会での審議の行方が注目される。


 平成17年第3回定例会補正予算総括表


 平成16年度一般・特別会計決算額調


 アスベスト対策予算措置一覧