様々なアイヌ文様並ぶ!アイヌ伝統工芸小樽運河展開催!


DSC00105.jpg 小樽運河プラザ3番庫(色内2)で、9月11日(日)から14日(水)まで、アイヌ伝統工芸小樽運河展が開催されている。この展覧会は、小樽市博物館で開かれている、特別展「描かれた岸辺のアイヌ」の協賛企画として、アイヌ文化伝承の会・手づくりウタラ(札幌市)が主催している。同展では、代表の小川早苗さんの作品と生徒3人の作品、約100点以上が並べられている。
 会場の作品は、近代の手法とアイヌ伝統の手法を混ぜたバッグやクッションが、テーブルの上に置かれ、儀式で着る様々な文様の民族衣装が、壁に掛けられている。会場内では、オヒョウと呼ばれる木材を削り、織り込み作業を実演して、会場の客の興味を引いていた。
 小川早苗さんは、「アイヌ民族ということで、子供がいじめを受けた。アイヌ文化や美術などを誇らかに伝承し、少しでも民族の中で生きていこうと思い、アイヌの民族刺繍を始めた。以前に刺繍講習会を開いたことで、小樽市博物館(色内2)で開催されている特別展 ”描かれた岸辺のアイヌ”と、同時期に作品展を開けたことがすごくうれしい。会場も広く、気持ちのいい作品展にさせていただいてる」と、アイヌの伝統・生活を多くの人に伝えたいと語る。
 稚内から来た佐藤美代子さん(71)は、「昔はアイヌの生活のように、すべて手作業だった。こういった伝統は素晴らしい。無くしてはいけないと思う。今は何でも使い捨てで、ゴミが増えるばかり。物を大切にしていかないといけない」と、アイヌ文化を通して、戦後と現代を比べていた。
 作品は展示だけでなく、希望者がいれば即売にも応じている。