博物館の月がわり展「みんなで調べよう」豊倉の昆虫!

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写真提供:博物館

 小樽市立豊倉小学校(朝里川温泉1)全校生徒43人が、泥まみれになって採取した、100種類以上もの昆虫の標本や調査結果を発表する企画展が、市博物館(色内2)で開かれている。
 今年度は4月から7月までの「トンボについて調べる」、「チョウについて調べる」、「水生昆虫について調べる」などの5つのテーマで調査した。
 今回は、「オオイチモンジ」と呼ばれる、環境省の準絶滅危惧種とされるチョウを発見。タテハチョウ科。艶やかな黒い羽に鮮やかな白と赤の斑点が彩る。小樽では少なくはないが、個体数が少ないため、”幻のチョウ”ともいわれている。
 全国的に珍しい「ムカシトンボ」も発見された。ムカシトンボは、昆虫 トンボ目、ムカシトンボ科。1億5千万年前に生息していたトンボの仲間に近い形をしていることなどから、「ムカシトンボ」という名前がついた。大人になるまで7、8年もかかるという。
 「水が豊かでないと、生息していないトンボです。このことから、小樽の水がきれいだということがわかる」(同館・山本亜生学芸員)。成虫期間が短く6月上旬のみ発生する。児童らは、このトンボの幼虫(やご)は、以前からずっと発見していたが、なかなか成虫を見つけられなかったため、「ずっと意識していたので、すごく喜んでましたよ」と話す。
 今年で5年目となるこの調査は、生活の時間や総合的な学習の時間を合わせて学校全体で行っている。豊倉小は、「オオイチモンジ」、「ムカシトンボ」などを含む32種を、新たに「豊倉初記録の昆虫たち」に登録。これまでで約400種類以上を採取している。
 「5年間も続けているため、珍しいもの、新しいものが発見され大きな財産となっている。どんな生き物が、豊倉地区で生きているのか。具体的にどう自然が豊かなのかわかってくる」と山本学芸員は話す。
 企画展は12月31日(土)まで。入館料、大人300円、高校生と70歳以上の市内在住者は150円。中学生以下無料。