「やれ、めでたや!縁起物の世界」!小樽市博物館で開催中!


museum1.jpg新春の小樽市博物館(色内2)の月替わり展示「やれ、めでたや!縁起物の世界」が、1月6日(金)から31日(火)まで開かれている。同展では、江戸後期から明治期にかけての七福神や鯛などのめでたいものを題材にした、引き札や錦絵の縁起物を展示している。
museum2.jpg 引き札とは、今でいう『チラシ』のことで、江戸時代から明治にかけて大きな宣伝手段だった。幕末から浮世絵師による絵入りが流行し、さまざまな引き札が作られた。明治に入ると、正月用引き札が全国的に広がった。このため、七福神や宝船などが中心で、めでたい図柄が多く残っている。引き札は計9作品が展示され、多彩な色使いで七福神などが描かれている。
 めでたい縁起物として、鯛や鶴などを描いた錦絵6点も展示されている。中には、「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」が代表作として知られる、蠣崎波響(かきざきはきょう・1764~1826)の「鶴」が飾られているが、「この錦絵は約20年間展示されていなかった」という。
 博物館では「この月替わり展は、お正月ということもあり『やれ、めでたや!縁起物の世界』を企画しました」と、入館者増を期待しているが、今回の大雪の影響が大きく、入館者数が伸び悩んでいるという。同展は、1月6日(金)~31日(火)9:30~17:30。入館料一般300円、高校生・市内在住70歳以上150円、小中学生無料。問合せ 22-1258