観測史上第2位の記録的豪雪!なんと172cmの積雪! 

 雪あかりの路の開催日の2月10日(金)の朝、市内は記録的な豪雪に見舞われた。降り続く雪に07:40に「大雪警報」が出され、11:55に同警報が解除されるまで、市内は雪、雪、雪、また雪に埋まった。
 09:00には、降り積もる雪が172cmを記録。これは、札幌管区気象台観測史上で、1945年2月19日の173cmの第1位の積雪にわずか1cmに迫る、第2位となる記録的豪雪となった。
 朝起きると家の周りにうず高く積もる大雪に、市民はびっくり。早速、雪かきに取り掛かっても、背丈よりも高い積雪に悪戦苦闘を強いられた。
 雪に埋まる車を出すのもひと苦労で、掘り出しても今度は道路が埋まり、通行困難で車の利用を諦めるなど、通勤・通学の足に混乱を来たした。
 交通機関も遅れ、バスや列車、タクシーも遅れ、徒歩で向かう足もすっぽり雪に埋まり、歩くのにも難儀を強いられた。バス通勤をしている小樽市長もバスの遅れで、予定した会見時間を延ばすなど各方面に大きな影響を及ぼした。
 10日(金)夕方から開催の「第8回小樽雪あかりの路」の準備に追われていた関係者も、新たに積もった雪を除雪するのに懸命の作業を強いられた。
 10日(金)午前02:00に132cmだった積雪は、04:00には142cmとなり、06:00には157cm、08:00には171cmとなり、09:00についに172cmに達した。11:00には168cmとなり、夕方にかけ除々に積雪を減らしていった。
 172cmの積雪の深さは、52年ぶりに観測史上第2位タイの記録となった。2月5日には、149cmの今冬最大の積雪で観測史上10位タイにランクインしていたが、わずか5日目で、この記録を1日で23cm上回り、10位から一挙に2位タイに浮上した。
 小樽市では、今年度当初予算に9億4,000万円の除雪費を計上したが、これを使い切ったため2月1日付けで2億3,000万円の補正予算を計上、除雪費総額は11億7,000万円となっていた。しかし、今回の記録的豪雪で、2回目の補正を強いられる可能性が高く、赤字財政をさらに圧迫する要因となるため、この豪雪には市も思案投げ首の状態となっている。

 43年~06年の積雪ランキング
順位
年月日
積雪量 (cm)
1 位
45年 02月 19日
173
2 位
06年 02月 10日
172
2 位
54年 01月 31日
172
4 位
45年 03月 02日
167
5 位
54年 02月 01日
160
6 位
81年 02月 23日
157
7 位
82年 02月 08日
155
8 位
05年 03月 04日
153
9 位
55年 02月 21日
151
10 位
48年 03月 03日
150