札樽道の通行止め時間大幅短縮!


road.jpg 今冬の記録的な大雪は、交通機関へ多大な影響を及ぼし、札樽自動車道でも、吹雪による視界不良、路面積雪・凍結などの理由で通行止めが相次いだ。しかし、同道を管理する東日本高速道路株式会社北海道支社によると、同道路上での除排雪作業時間の短縮で、通行止め時間が昨年に比べ大幅に減少しているという。
 同社の調べによると、2005(平成17)年12月1日から2006(平成18)年1月31日までの17年度の札樽道の累計降雪量は5.4mとなっており、16年度の同時期の累計降雪量よりも0.5m多い。これに対し、昨年に比べ今年度の通行止め量は、視界不良による通行止めが995km/h、路面積雪による通行止めが807km/h、路面凍結による通行止めが25km/hと、大幅な減少を見せている。
 区間別通行止め時間では、上り、札幌西~手稲は15時間、手稲~銭函は15時間、銭函~朝里は48時間、朝里~小樽は47時間。下り、札幌西~手稲は15時間、手稲~銭函は15時間、銭函~朝里は46時間、朝里~小樽は44時間がそれぞれ減少した。
 「雪の量は昨年度よりも多いが、通行止め時間などが減っているのは、作業コストも減らし、毎年、業務改善をしている中で、今年は大きく2つの改善をしたことによります」という。
 これまで、高速道路本線の除雪作業の除雪車3台体制から、2台追加し、除雪車5台体制に変更したこと。これにより、ICランプ部の除雪時にも、常に除雪車3台の体制が確保出来る事から、本線上での待ち時間は無く、待ち時間が改善され、作業時間で約70%もの改善となった。また、これまで朝里にあった雪氷基地(除雪車の保管場所)を銭函に移設したため、除雪車の回送時間の短縮と作業の効率化が図れたことが改善につながった。
 同社では「もしこの改善がなければ、この大雪だと通行止め時間はもっと多かった」と話している。
 小樽と札幌を結ぶ札樽道は、人と物を運ぶ基幹道路だけに、雪による通行止めが減少しているのは、喜ばしいことだが、吹雪くとすぐに通行止めになる道路には、まだまだ利用者の不満も強い。一層の改善策が期待されている。

 東日本高速道路株式会社HP