小樽市の赤字額14億5,000万円!繰上充用で辻褄合わせ!


 小樽市(山田勝麿市長)は、5月26日(金)から開会される小樽市議会第1回臨時会で、2005(平成17)年度の累積赤字額14億5,000万円を、2006(平成18)年度の一般会計から繰上充用し、収支の辻褄合わせを行うことにしている。
 小樽市は5月18日(木)14:30から、総務・財政部長らが記者会見し、第1回臨時会に提案する予算議案と条例案などの概要を説明した。
 ニセコアンヌプリ(1,303m)峰の高さと同じ約1,300億円の巨額借金で、日本一の貧乏都市となっている小樽市は、2年連続の赤字予算を強いられている。
 市の2期連続の財政赤字について、磯谷揚一財政部長は 「2004(平成16)年度に続き、2005(平成17)年度も2年連続の赤字予算となり、当初予算では、3億9,000万円の赤字額を計上していた。これに、2004(平成16)年度決算での11億8,000万円の赤字額を加えて、2期連続の累積赤字額15億7,000万円でスタートした。
 しかし、市有地売却で2億7,520万円の収入があったが、今冬の大雪での除雪費の2回の追加補正が4億6,000万円と膨らみ、地方交付税、減額補正での歳入減もあり、2006(平成18)年3月では、赤字額は19億5,000万円となっており、20億円を超すのではないかと思っていたが、歳入増もあり、歳出不要額も出て、3月より現在までで5億円を圧縮できたが、2005(平成17)年度の累積赤字額は14億5,000万円の見込みとなった。
 このため、これを雑入として扱い、2006(平成18)年度の一般会計予算から繰上充用することになった。市の赤字体質は、依然として変わっておらず、国の地方に対する引き締めもあり地方は本当に苦しい、市の予算は構造的に良い予算ではない」 と認め、一向に変わらぬ市の赤字体質に悲鳴を上げていた。
 一般会計補正予算では、この前年度繰上充用金の14億5,000万円の他には、旧堺小学校改修工事費870万円も計上されている。
 旧堺小跡の対策として、1階に地域活動室・堺小記念室・訓練センター・シルバー人材センターを設置するための改修工事費用が870万円で、工期は6月上旬から8月下旬までとしている。また、小樽病院に併設されている市立小樽病院高等看護学院を、旧堺小の2階、3階に移設するための施設改良工事費1,730万円を病院企業会計に計上している。同学院の移転は、夏休み期間を予定している。

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